7-4 ページ30
「!?」
『左肩が少し下がってるから、そうかな〜って』
と、その時…私にビデオカメラが向けられた上に何かを撮られた
「残念だったね、ビデオカメラだったの!」
『…ごめんなさい、ホントに悪い人かと思っちゃった…』
頬をかきながら2本分のお金を置いて2本分の飲み物を手に取る
「おい、2本でいいのか?もっと持ってけよ!共犯友達になろうぜ!!」
「ドロボーはダメだよ」
『ねぇ、事件現場まだ行けないのかな』
「どうだろうな」
プルタブを取り、ジュースを飲み込むとすでに店の前で待っていた2人がいた
「あれ、早いね」
「あぁ…この兄ちゃんが全然飲まないからな」
「あんまり酒は好きじゃないだけだ」
『じゃ、事件現場に行こうか』
4人でサクラ女王とジル王子が事故死した現場に向かうと、岩陰に引っ張られた
何があるのかと思えば、王女様が子どものように大泣きしていた
「落ち着くまで待ってよう」
『はい』
泣き止むまで待ってなんとか5分で終わったのを確認し、「ここだよ…近かったなぁ」「綺麗な桜だねー」と素人の演技にも程があるのを見ながら後をついていく
「ちょっと!あなたたちがどうしてここにいるのよ!」
「わぁ!王女さん、どうしてここに?」
「全然気づかなかった〜!」
「無理があるだろ…」
『ハハハハ…』
桜の木の下で王女様にことの顛末を説明すると頑張ればと言われた
他人事か。まあいいけど
「ねえ…サクラ女王はあほこに倒れてたの?」
「そう聞いてるわ…」
「じゃあ…」
『!』
「友季姉ちゃん?」
『コナンくん、あそこ見える?』
「え?…!」
私が指さした場所に新一も目がいき、鋭く見つめている
「ねえ、おじさん。ちょっと肩車して〜」
「嫌だ」
「パパって呼んじゃうよ」
パパ呼びが嫌なのか、すんなりと肩車をしてくれたおじさんに「ありがとう〜」と嬉しそうに笑った後、見つけた場所に指を当てた
「焦げてる…」
「あんたたち、鼻と目は利くみたいね。その枝は母が撃たれた時、一緒に折れたらしいわ」
「ということは…。ねえ、おじさん…あそこから撃てる?」
「あん?」
「兄はあの丘から桜の木の陰にいたキツネを狙ったの
でも…ちょうどその時、キツネを逃がそうとした母が…そして兄は駆けつけたおじ様の拳銃を奪って」
『奪って…?』
16人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年9月24日 17時