7話 ヴェスパニア王国 ページ27
ー翌日ー
『おはようございます』
「あぁ、おはよう」
助手席に座らせてもらい、シートベルトをしっかりと締めた後「羽田空港だったな」と言われ、力強く頷く
待ってろ…蘭、絶対に…!
アスランさんの運転で羽田まで来ると、会見の会場になだれ込むに入ると、会見は中止になったらしい
「言え〜!! 今あいつらはどこだ〜!!」
「もっ、もう出発するところですー!」
「な〜ぁにぃ〜!?」
『くそ!!』
「あ、おい!友季!!」
もと来た道を走り抜けて滑走路まで飛び出していき、飛び立とうとしている飛行機を追いかける
早く…早く行くんだ…!蘭……!!
『蘭ーーーーーーーッ』
蘭side
蘭…
蘭
蘭!
…新一?友季?
薄れていた意識がはっきりとして目を開けると、「目覚めましたか?」と言われて部屋の中を見回すと意識を失う前の部屋と違うのに気づいた
「ここは…どついうことか説明してくれますよね?」
「一体キミたちは…何者なんだ?
普通のお嬢さんはまず悲鳴をあげて騒ぐところです…」
「ご期待にお応えしましょうか?結構やかましい方ですよ…」
「…キミが寝ている間に機内で騒ぎがあった
パーティーで偽ソムリエを見抜いたあの女性とその少年…飛び立とうとしてるジェットに、外から乗り込むという離れ業をしてくれた
コックピット下の隔壁が開いてしまったら上昇はできない…すぐに高度を落として前輪の隔壁部分を調べた
そこに見つけたのが、あの女性と少年…
課長が驚いていたのは、彼女の冷静な判断と知識…無茶をすれば上空1万メートルで我々まで危険にさらすところ…
彼女はセンサーの場所を探り、コックピットにそれを知らせた…空気も薄い、極寒の前輪格納庫で…」
「…………」
私のために無茶をした友季とコナンくんの心配が募る
ーヴェスパニア王国ー
蘭を連れたままヴェスパニア王国に来た私と新一は、王女様の屋敷に通された上に応接間にいる
そして、私を挟んだ隣に座るのは
『で、なんでいるんですか』
「いちゃ悪いのか?」
『だからって、あなた…仕事は』
「別に大丈夫だ」
彼だった。あのあと、すぐにヴェスパニア王国行きの飛行機のチケットを買って飛び乗ってきたらしい
やっぱり、金持ちの考えることってすごいんだと改めて実感させられる出来事だった
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年9月24日 17時