検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:3,006 hit

0話 見合い話 ページ3

ダババババババババ









『………………今、なんて言った?』

「お見合いをしてくれないか?」

『…(ダバーーーーーーーーー』









休日の土曜日の午前。朝ごはんを食べ終えてソファでくつろぎながら友人たちとの連絡を取り合っていると、父が真面目な顔をして話があると言うもんだからスマホから目を離してダイニングの椅子に座り、出された飲み物を飲みながら『話って?』と聞いたらさっきのようなことになった


飲んでいた飲み物は口から流れ落ち、テーブルを濡らしていく上に、気分はだだ下がりになっていく









『ちょっと待って、父さん…なんでそうなった?』

「実はなぁ…私の友人のマックスって知ってるだろ?」

『あぁ…あのフリーライターの』

「そいつの息子がまあ、お前の二つ上になるんだがな」

『うん』

「企業起こして社長になっててな」

『19歳で…』

「マックスの軽はずみな言葉で見合いにあれよあれよと…」

『あんっのクソ親父ィ…!!』









ダァン!とコップを叩き置き『どうしてそうなる!どうして!』と真向かいに座って縮こまっている父に反論すれば、「私だって断ったさ」といい年した親父が少し頬を膨らませていた






「まだ早いとな…だが、早いうちがいいと…」

『…で、父さんはそれを飲んだわけか…』

「まあ、会うだけでも構わんだろ?」

『…華の高校生になんつーことしてんだよ…』









ハハハハ…と乾いた笑みを浮かべていると、「あら、いいじゃなーい!」とニコニコとした母さんがキッチンから布巾を持ってきてテーブルを拭いていく









「私も写真を見たけど、素敵だったわよ〜♡」

『おいおい…』









頬を染めて「困っちゃう〜!」なんて可愛らしくする母さんに父さんも「まあ、そういうことだ」とコーヒーを飲む









『で、お見合いはいつ?』

「2日後だ」

『はあ!!? 祝日!』

「祝日返上だ」

『嘘だろ…オイ』









遠い目をしながら乾いた笑みを浮かべた
さて、2日後に迫ったという見合い話に私はどうやって回避すべきなのだろうか…





相手もきっとこんな不本意で決まった見合い話にうんざりとしているだろう
うん、きっとそうに違いない。さっさと2日後に会って断って終わらせてしまえばいいだろう









「そうそう、写真はこれだ。全体のものをもらっておいた」

『嘘だろ、めちゃくちゃイケメンじゃねぇか』

0-2→←Prologue



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年9月24日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。