3話 デート ページ12
ー金曜日ー
『…なあ…これ、どうなってんの?』
「うーん…あんたには、やっぱりこれじゃない?」
「でも、こっちもいいかも」
『スルーかよ…』
デパートの洋服売り場で私の明日のデート服を真剣に悩みまくっている園子、蘭の隣で完全に巻き込まれた世良とロイ、そして新一基コナン
世良は2人の輪に入って楽しそうにしている中、男子2人は完全に空気で扱われている
「ねえ、ボクたちが来る意味あったのかな?」
「知らねえよ…あーあ、こんなことならライとロラ連れてくりゃよかった」
「2人とも留守番?」
「あぁ。親父もいるから大丈夫だと思うけどな」
完全に空気で扱われている2人と、時たま呼ばれて服を合わせられて試着室に押し込まられる私
結局、服は無難なワンピース。半袖の白いワンピースに丈の短いデニムジャケットの薄い色を合わせ、靴はヒールの低いパステルブルーのパンプスだ
『えー…これ着るの?』
「うるさいわね!オシャレぐらいしなさい!」
『へいへい…』
紙袋に入ったデート服一式に肩を落とした
これきて明日に望めって?マジかよ…。大きめのため息を吐くと、遠くの方から悲鳴が聞こえてきた
「あ、ちょっと!コナンくん!世良ちゃん!」
「友季!!」
買ったものを放り投げて悲鳴のした方に駆け出していくのはもう…血が騒ぐと言ってもいいのだろうか
駆けつけた先には、血だらけで息をしていない女性とその女性の傍にいる男性の姿…どうやら、殺人事件が起こったらしい
「友季、警察と救急車だ!」
『あぁ』
スマホを取り出し、110番と119番に連絡を入れる
警察の到着を待つ間、新一と世良は現場を調べ始め、証拠となるものを探し始め頭の中で整理をし始める
警察が到着すると、世良と新一の電光石火の如く解き終えた事件の真相はあっという間に終わってしまい、警察も引き上げ買い物もお開きになった
「ったく…事件の匂いがすればすぐに駆け出すそのクセ、どうにかしなさいよね」
「ホントだよ!」
「いやぁ…」
『ハハハハ…』
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年9月24日 17時