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『コング!ボーンズ!』








2人を助けようと駆け寄ろうとすると、「動くな!」と2人を人質にしている男たちが2人に銃口を向けている
それだけで身動きが取れなくなると、後ろから殴られた









『いっ…ったあ』









ズキッと頭を突き刺す痛みに顔を歪めて体をそのまま小さくして足払いをして男たちを薙ぎ倒していくと、バンッという銃声がする









「動くなと言っただろ!殺されたいのか!」









こちらを見ている男は「それを捨てろ」と持っているスタンガンを指さした
私は素直にスタンガンを投げ捨てると、男たちは私の両腕を押さえ込み、そのまま壁に押さえつけてくる









『うぐっ…!』







乱暴に壁に叩きつけられ、私、コング、ボーンズは抵抗できることもなく、ただ並ばされていると「お前らも捕まったのか…」とずぶ濡れのシンとアレックスたちがいた









『シン!』

「さっさと並べ!」

「お前ら、月龍の飼い犬だな?同じ中国人を殺しやがって、恥を知れ…ッ」









身を乗り出して怒ったシンの頭を殴りつけた男が、「黙れ!裏切り者が!」と怒鳴り散らした
それを見て気配を消し、力強く地面を飛び上がった









「っ!?」

「…瑞姫?」









回し蹴りの勢いで蹴り飛ばしシンの前に立つと『ごめん、シン!逃げて!』と言って片手で突き飛ばした









「瑞姫!!」









バシャン、と落ちていくシンを見て、シンのそばに立っていた同じ中国人の男の子とアレックスの前に立つ









「貴様…っ!……ひっ!」

『……………』

「瑞姫…」









ギロリと重く息の詰まる殺意を向ければ、青ざめた男はどんどん後ずさる
銃を取りこぼした男の銃を蹴飛ばし、『殺すってなんなのか、教えてあげようか?』と覗き込むように見てやれば泡を吹いて気絶する









『ふん…!』









貧弱だな。と思って呆れてため息を吐いていると「白樺瑞姫だな?月龍様がお待ちかねだ」と銃口を向けてくる男に『はいはい、月龍様月龍様ね』と両手を向けて呆れたポーズを取る









『あんなわがままっ子の相手して、アンタら大変だね〜』

「黙れ」









スッ…と目を細めて見てやれば、男たちはじっとこちらを見ている
はいはい、何言っても仕方ないんでしょ。はいはい、黙ってあげますよ…白樺さん優しいから

63話 博物館の時間→←62-3



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年8月27日 15時

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