大王女様と山猫小僧8 (ページ34)

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『…暇そうだね』

殺し屋の目を向けながらいると、男たちは慄き、恐怖した
にっこりと微笑み、殺意をそのままぶつけてやると、男たちは驚いた

『好きにすればいいよ。私は手を出さないしね
けど…邪魔するんなら、出て行け…目障りだよ』

「なに！」

「大体、女のお前に何ができるって」

「やめろ！お前ら！」

『女だからって何？女がなに？言ってみなよ
弱い奴がしゃしゃり出るなとでも言いたいの？なら…私に恐れ慄いたお前らは私に勝てるの？』

「「っ…」」

『いつまでも子犬みたいにキャンキャン叫んでないでさぁ、ちょっとは考えなよ。その頭は飾りなの？
捕まったもんは仕方ないじゃん。相手はプロでお前らは子どもじゃん、負けるのは目に見えてる
なに、全部勝てると思ってんの？残念、世の中そんなに甘くないんだよね
全部勝てるなら、なんで仲間は死ぬの？』

「「……………」」

『そこんとこちゃんと考えないと、お前ら全員…死ぬよ』

壁に背を預けながら言ってやると、全員が静かになる
それでも数人は納得していないようで、私の方に歩いてくる

「女のくせに、舐めた口を…ッ」

「白樺さん！」

「瑞姫！」

握り拳を使って向けてくる男にしゃがみこみ、そのまま肘鉄を鳩尾に入れる
倒れた男を踏み台にして周りにいた男たちに回し蹴りを入れ、全員が床に落ちたのを確認して『で、なんだっけ？』と見下ろす

『女のくせに、舐めた口を、なに？』

「ひっ」

『暴力で片付けようとする奴ってそういうもんなんだよね…ああ、なんて言ったっけ…負け犬の遠吠えっていうんだっけ』

「このっ…」

『へー、やり返されただけで銃出すんだ。いいよ、出せば？けど…殺る気の差は歴然だよ…
あんたが引き金を引く前に私があんたの息の根を止める。それぐらいの技量は持ち合わせてるからね。私は即席の殺し屋だから』

にっこりと微笑みながら殺意を向ければ、男たちはさらに怯える
別に力を誇示したいわけじゃない。ちょっとは学習しなよってこと
こういう奴らが無駄死にしていくし、増えていく一方なんだよ

『落ち着きなよ、みんな。頭に血が上っていると、冷静になれないし見ようとしないといけないものが見えなくなるんだよ』

「…そうだな。やる気のないやつは、とっとと失せろ」

『そうそう！ケインの言う通り！』