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67-2 ページ21

『ここって』

「マックスが住んでるところさ。こっちだ」







アッシュに連れられるがままに進んでいくと、マックスの部屋らしき前にストールとサングラスで顔を隠している女の人がいた









『…あれ、あの人…』









どこかで見た気がした…しかも、マックスの部屋を訪ねる女の人…
まさか、まさかねぇ?頭の中で1人の心当たりを感じていると、コングとボーンズが近寄って行った






なんと声をかけたのか分からないけど、いきなりボーンズの顔面にバッグが飛んでいった









「なっ…!なにすんだ!?」

「そんな話、通じると思ってんの?マックスはどこ!!」

『うわああ、ジェシカ!ストップ!!』

「…瑞姫?」









ボーンズとコングに鬼の形相で銃を向けるジェシカの前に立つと、「なんで、あなたがここにいるの!?」と驚いた顔で言われた









「怒るとシワが増えるぜ、おばさん」

『アッシュ!!』









嫌味な言い方に怒ると、「事実だろ?」と肩をすくめながら言うアッシュに、『このクソガキ…』と頬をつねってやる









「…あんたとは、2度と会いたくなかったのに
…瑞姫、ちょっといいかしら?」

『?』









ジェシカに呼ばれるがままにいくと、ぎゅっと抱きしめてきた
何が何だかわからずにいると、「大丈夫だった?」と聞いてきた









『ジェシカの方こそ…ごめんね、会いに行けなくて…背中を押してくれたのに…辛い時にそばにいてあげれなかった』

「いいのよ、そんなことは…怪我は?ご飯はちゃんと食べてる?」

『うん、元気だよ』









「それならよかった」と肩を優しく叩いたジェシカに微笑むと、「まさかと思うけど」とジェシカが私にしか聞こえないくらいの声で聞いてきた









「あんたの好きな人って、アッシュじゃないでしょうね」

『え"っ?あー…えーと、そのー』

「どうなの?」

『えーと、あははは…ご名答…今は付き合ってます』

「ホント!?」









驚いているジェシカに『はい』と頷くと、「はあああ…そう」と頭を抱えられた
なんかちょっと悲しいんだけど…応援してくれると思ってたんだけどな









「アッシュ!瑞姫を泣かせたらぶっ飛ばすわよ!!」

「泣かせねえよ」

「口ではなんとでも言えるのよ!」

「フン」

『コング、ボーンズ、帰ろっか』

「「お、おう…」」

67-3→←67話 夜更けの時間



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年8月27日 15時

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