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『ここって』
「マックスが住んでるところさ。こっちだ」
アッシュに連れられるがままに進んでいくと、マックスの部屋らしき前にストールとサングラスで顔を隠している女の人がいた
『…あれ、あの人…』
どこかで見た気がした…しかも、マックスの部屋を訪ねる女の人…
まさか、まさかねぇ?頭の中で1人の心当たりを感じていると、コングとボーンズが近寄って行った
なんと声をかけたのか分からないけど、いきなりボーンズの顔面にバッグが飛んでいった
「なっ…!なにすんだ!?」
「そんな話、通じると思ってんの?マックスはどこ!!」
『うわああ、ジェシカ!ストップ!!』
「…瑞姫?」
ボーンズとコングに鬼の形相で銃を向けるジェシカの前に立つと、「なんで、あなたがここにいるの!?」と驚いた顔で言われた
「怒るとシワが増えるぜ、おばさん」
『アッシュ!!』
嫌味な言い方に怒ると、「事実だろ?」と肩をすくめながら言うアッシュに、『このクソガキ…』と頬をつねってやる
「…あんたとは、2度と会いたくなかったのに
…瑞姫、ちょっといいかしら?」
『?』
ジェシカに呼ばれるがままにいくと、ぎゅっと抱きしめてきた
何が何だかわからずにいると、「大丈夫だった?」と聞いてきた
『ジェシカの方こそ…ごめんね、会いに行けなくて…背中を押してくれたのに…辛い時にそばにいてあげれなかった』
「いいのよ、そんなことは…怪我は?ご飯はちゃんと食べてる?」
『うん、元気だよ』
「それならよかった」と肩を優しく叩いたジェシカに微笑むと、「まさかと思うけど」とジェシカが私にしか聞こえないくらいの声で聞いてきた
「あんたの好きな人って、アッシュじゃないでしょうね」
『え"っ?あー…えーと、そのー』
「どうなの?」
『えーと、あははは…ご名答…今は付き合ってます』
「ホント!?」
驚いているジェシカに『はい』と頷くと、「はあああ…そう」と頭を抱えられた
なんかちょっと悲しいんだけど…応援してくれると思ってたんだけどな
「アッシュ!瑞姫を泣かせたらぶっ飛ばすわよ!!」
「泣かせねえよ」
「口ではなんとでも言えるのよ!」
「フン」
『コング、ボーンズ、帰ろっか』
「「お、おう…」」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年8月27日 15時