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62-2 ページ3

シンたちの足元にガスが充満していくと、下水の目の前まで飛び出してくると「生きてたらまた会おうぜ!」と言って飛び込んでいく






「おおお俺、泳げねぇ!!」

『えぇ…アレックス…』









ラオたちに背中を押されて半泣きで飛び込んだアレックスを見送っていると、《瑞姫さん!》と律が声をかけてきた









《その辺りに、抜け穴があるはずです!》

『…!…あった!ケイン!』

「!お前ら、こっから逃げるぞ!」









足元に逃げ道を見つけてマンホールを開けてみんなが入っていくのを待ち、オックンを下に詰め込むように押し込んだ









『アッシュ!早く!』

「!」









マンホールに滑り込むように入ってきたアッシュを先に行かせて、マンホールの蓋をすぐに閉める









「…ケイン、ここは?」

「わからねぇ、こんなとこ初めてだ。瑞姫、わかるか?」

『えーと…』









スマホの画面を操作しながら歩いていると、「とにかく移動しよう。追手がくる」とアッシュが言う
トントンとスマホの画面を指で叩いていると、「どこだ?そっちを捜せ!」という声が遠くの方から反響して聞こえてくる









「くそ、しつこい奴らだ」

『………………』









しぶとい追跡はきっとブランカさんが糸を引いているに違いない
このままじゃ、全員袋の鼠だ。どうにかして一網打尽にしてやらないと…









『ふー…』

「?白樺さん?」

『オックン、このスマホ預けるね。律の指示に従ってみんなで逃げてね』

「え、白樺さんは」

『別行動する。大丈夫、夜目は効くから』

「え、白樺さん!」









フードのエアやポリマーの確認を簡単にして、そのまま歩いていく









「俺が奴らを別の道に誘い出す。その間にできるだけ遠くへ逃げろ!」

『…………』

「瑞姫?」

『ふふーん』

「?」









アッシュの前に立つと、シャツを思い切り掴んで引き寄せる
時間がないのはわかってるけど、意表を突くにはこうするしかない









「「ヒュー…」」

「ひぇー…」

「!?」

『んっ…』









乱暴なキスをしてアッシュの意識を銃からこちらに向けさせた時、静かに銃を奪い取る









「瑞姫…っ、おまっ…んっ!」

『んー』






銃を取り上げられたのに気づいたアッシュに息をつかせないようにキスをする

62-3→←62話 地下の時間



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年8月27日 15時

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