検索窓
今日:42 hit、昨日:19 hit、合計:8,662 hit

66-3 ページ17

「誰にやられた?中国人か?」

「ち、違う。スーツを着た白人の男たちだった」

「…ゴルツィネの手下か」

『群狼じゃ、ない…』









だけど、スーツを着た白人…あいつは、どうだった?
思い出せ…!黒髪の…白い肌、メガネかけてて…眼鏡外したら本気出す…









(変人か…)

「大変だ!今度は「ハーレムチキン」がやられた!」

『どう考えても群狼でしょ!!!』









この手際の良さといい、地形を把握してるといい、どう考えても群狼だ。あいつらが相手だとして、私1人で勝てるか?





勝てない…私1人じゃ…ここには訓練された暗殺教室のみんなもいない。かといって彼らを巻き込んで戦うにはあまりにもリスクが高い。軍人とギャング、どちらに犠牲が出るかなんて目に見えてる









「ちくしょう。なんで俺たちの溜まり場を知ってやがんだ…」

『とりあえず、止血しておくから動いちゃダメだよ』

「あ、あぁ…っ」









タオルを当てて、応急処置を施していく
こういう時、竹林からもっと聞いておけばよかったって後悔するんだよね









「お前たちの誰かが、裏切ったんじゃねえだろうな?」

「なんだと!?」

「ラオ!」

「よせ、ケイン」

「…すまなかった…。今のは忘れてくれ」

「とにかく、襲われた店に行ってみよう」









一触即発だったのがなんとか収まり、シンたちが出て行ったのを見てから、アッシュはケインに耳打ちした









「さっきの話は内密にしてくれ。今は仲間割れしてる場合じゃない
ただし、あいつらから目を離すなよ」

「ああ」

「…瑞姫、お前も…1人になるなよ」

『うん、大丈夫!この子は私が見てるから大丈夫だよ』

「すまない、瑞姫」

『いーっていーって!』









2人が出て行った後、何か使えない薬はないか探し始める
痛み止めぐらいしかないし、化膿止めとかも…救急箱のくせに働かないなぁ









『ごめんね、痛み止めぐらいしかないんだけど…』

「いや、大丈夫だ…すまねえ」

『気にしないで』









コップに入れた水と薬を手渡すと、ごくんと小さく飲み込み薬が詰まらないように水を飲ませる




もしも、今回のことで群狼が動いていたとしたら…私は、どうすればいいんだろう



アッシュたちを守るために何かできること…
無理だ…勝てない…烏間さんの3倍も強いのに、みんなで勝ったのに私1人でなんか勝てるわけない…

66-4→←66-2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年8月27日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。