大王女様と山猫小僧7 (ページ6)

今日:4 hit、昨日:16 hit、合計:9,578 hit

53-3 ページ6

ぷはっと長いキスから解放されて息をすると、「暑い」とアッシュが服を脱ぎ始めた
その光景を見ていられず顔を手で覆った

「おい、顔見せろ」

『無理、今絶対無理』

「おい、見せろ。見せて、オネエチャン。キスできないよ」

『できなくていいです』

「…ふーん？ならいいけど」

『ちょっと待って、なに服めくってんの！アッシュさん!?』

ガバリと服をお腹まであげたアッシュは、ちゅっ、ちゅっとキスをしていく
くすぐったくて、キスされるたびに体が揺れる

「顔、見せて？」

『今変な顔してるから嫌だよ…』

「そんなことない、瑞姫の顔見せて？」

やんわりと手をどかしてきたアッシュに抗うことなくいると、「顔真っ赤じゃん」と笑ってきた
だから嫌なんだよー！

アッシュのかぶりつくようなキスが始まって、生理現象で涙が出てきた
トロトロになっていく口の中や頭の中に抗うことができずにキュッとシーツを握る

キスをしながら服を脱いでいくと、お互いもう下着だけだった
と言っても白樺さん、アッシュにホック外されたので上は無防備なんですけどね!!!

なんとなく恥ずかしくて両腕で隠すと「隠すなよ」とまた手を掴まれた
あらわになった体に顔から火が出そうなぐらい恥ずかしくなって目を閉じると、アッシュが目尻にキスをしてきた

「綺麗だよ」

『無理、変なこと言わないで』

「ホントのこと言っただけ」

恥ずかしくなって、アッシュをまっすぐ見るのが無理でいると、「瑞姫」と少し辛そうなキツそうな顔をしている
だってご立派なのがこんにちはしてるもんね！

「瑞姫の全部、俺にちょうだい」

『………ひぇっ…』

グリーンアイが月明かりに照らされて欲を孕んでいるのがよくわかった
キラキラと輝く金髪から見えるそんな目に私はごくりと生唾を飲みこんだ

「瑞姫、お願い」

『…………………私の全部、アッシュにあげます…』

「……ありがとう」

めちゃくちゃ恥ずかしくて顔真っ赤にして言うと、幸せそうに見てくるんだもん
なんだよそれ、反則じゃんずるすぎる…

お互い身につけていたものは全て外されて、恥ずかしさと愛おしさとがごちゃ混ぜになってシーツの海にそのまま2人で沈んでいった

(こんなに幸せで、いいのかな…)

アッシュと同じベッドにいる、それだけで幸せだった