大王女様と山猫小僧7 (ページ5)

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そう…オックンは今、就寝中なのである

だからいつ起きてくるかわからないし、もしかするともうすぐそこにいるかもしれない
どうにかして理由を作って逃げようとすると、ゴリッと硬いのが当たった

両手で顔を覆って天を仰ぐと、「瑞姫？」とアッシュが覗き込んできた

『ちょっと、展開、早すぎる!!!』

「そうか？そういう雰囲気だから勃つんだろ？」

『ぎゃー！やめてー！』

「だって俺もうこんなに勃ってるし、瑞姫だって興奮してるだろ？」

『してませんけど!? いきなり変なこと言うのやめてくれません!!?』

「瑞姫は俺とセックスしたくないの？」

『ストレートだね!!!』

ソファに背中をつけてアッシュが覆い被さってるこの現状、絶対やばい
オックンに見られたら気遣われるし、しかもここダイニング！オックン、絶対、入るから！

「ダメ？」

するりとアッシュの長い指が動き出して意味をなさない下着の下に滑り込んできた
カーッと顔が赤くなるのにお構いなくのアッシュは、やんわりと触ってくる

『んっ…やっ…』

「いやって言う割に…嫌がってないぞ？」

『〜っ』

グニッという嫌な触り方に涙が浮かんできて、アッシュを睨むと「逆効果」と言ってキスをしてくる
密着度も高くなってきて、いよいよ本当にやばい

『…アッシュ』

「ん？」

『ここ、じゃ…やだ』

「！」

『オックン、くるし…その…』

「OK、ベッドに行こう」

『わっ』

ひょいっと抱っこしたアッシュはダイニングからすぐに私の部屋に入った
オックンと一緒に使ってるからアッシュの寝室は無理だろうね。だからって私の部屋!?

ゲストルームあるよね!?

優しく下ろしたアッシュは愛おしそうにこっちを見ていろんなところにキスを落としていく
怖がらないように優しく触ってもくれたし、キスもしてくれる

「…瑞姫、本当に嫌ならやめる」

『…ここまできて、お預けでいいの？』

「嫌なことは無理強いしたくない」

『…………そんなこと言ってたら、アッシュはえっちできないよ？』

「えっち？」

『雰囲気でわかるよね!?』

首を傾げたアッシュに言い返すと「わかるよ、それぐらい」とキスをしてくる
分厚くて生温かい舌がすぐに入り込んできて長いキスが始まる