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「アッシュ、目が見えなくて残念だな」
「え？」
「今の彼女、とても綺麗だよ」
「………………!?」
『ブランカさん、余計なこと言わなくていいです』
ブランカさんの余計な一言で涙が引っ込んだし、アッシュ本人もちょっと反応した
おい、なんで反応した
「…それは、見たいな」
「……そうか」
『あの、なんでその流れで見れるみたいな雰囲気になるの？』
私だけがおかしいの？
私だけがこの場でおかしいの？え、普通おかしいのこの2人だよね？私がおかしいの???
パーティーは淀みなく進み、アッシュとゴルツィネが離れた場所にいる中、私は水の入ったグラスを持ちながらぼーっとする
ボーンズとオックンがこのパーティーに来てるってことは、少なからず何かを企んでるってことだよね…
うわあ、無茶しなきゃいいけどなぁ
ﾊﾞﾝｯｯ!!
『言ったそばから!!』
パーティー会場に勢いよく入ってきたのは、顔を隠した男の子たちだった
銃を乱射しまくり、「ヒャッホー！」と叫んでいる
仕方ないからその場に伏せていると、紫のパーカーを着た男の子が「瑞姫！」と私のところに駆け寄ってきた
あれ、聞き覚えのある声…あ！
『シン？』
「とりあえず、立って！俺のそばにいろよ！」
『あ、うん』
シンが私を隠すようにして銃を乱射し始めている
年下に守られるってどういうことかな。うーん、まあいいか。私武器持ってないし
その時、「動くな！」とオックンがゴルツィネに銃を向けていた
「英二!?」
『オックン！』
「動いたら、撃つ！」
オックンの背中を守るようにボーンズが立ち、私はシンに『余ってる武器！武器ちょうだい！』と言うと、「無理だよ！」とシンが叫び返してくる
心配で顔をオックンに向けると、「貴様に撃てるか!?」とアッシュを盾にしたゴルツィネがいる
うわああああ！どうにかしないとー！オックンの銃の命中率は最悪なんだよ！
「撃て！んなもんハッタリだ！」
「撃て英二！」
『オックンの射撃は無理なんだって〜』
私が言った通り、オックンの放った銃弾はゴルツィネの肩を掠めていた
あの至近距離で外すってなかなかだけど、それぐらい銃とは無縁だったんだ
「ったく、なんで外すんだあの距離で！」
『シン、後ろ！後ろ!!』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年8月25日 20時
