大王女様と山猫小僧7 (ページ11)

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服が脱ぎ散らかされた寝室に入り、どうしてこうなると思ったよ

『ねえ、せめて片付ける意思を見せてよ…』

「別にいいだろ？」

脱ぎ捨てられた服を拾い上げてベッドの上に申し訳ない程度で適当に畳んでいく
ドライヤーをテキパキと用意して『はい、ここ座って』と椅子に座らせる

『熱かったり痛かったりしたら言ってね』

「ん」

クシを使ってふんわりとするアッシュの髪の毛を巻いていくと、ふわふわと猫毛のようになっていく
うん、ふわふわすぎる…倉橋の髪の毛か

『どう？大丈夫？』

「あぁ、平気だよ」

ふんわりと巻いた前髪になんかちょっと、思い出す節があった
文化祭の時、調子に乗って女子の髪の毛で遊んでたことがあった

渚の髪の毛とかでもよく遊んでたな
南の島でも悪ノリしてビッチ先生とかで遊んだり…楽しかったなぁ

『よし、完璧』

「15歳に見えるのか？」

『見える見える。私が15の時、その髪型すごく好きだったもん』

「ふーん？」

『って言っても、健ちゃんがしてたからだけどね〜』

「…健ちゃんって、俺の頬ぶん殴った？」

『うん。今はすっごい短髪だけど、15の時文化祭で遊びにきてた健ちゃんにカツラ被せて遊んでた。まあ、働けって言われて怒られたんだけどね…』

「そ、そうか…」

文化祭の1日目はそりゃもう閑古鳥が鳴いてたよ…けど2日目「なんじゃこりゃ!!?」って前原たちと一緒になって叫んでたよ…

『でも、なんでいきなり髪型変えたの？イメチェン？』

「売春」

『…………………ん？えっ？』

脱ぎ散らかされた服を片付けていると息をするように吐いたアッシュに情報処理が追いつかずに聞き返そうとしていると、「ねえこのニュース」とオックンが部屋に入ってきた

「って、何してんの？」

「15歳に見えるか？」

「見える見える。どーしたの、子ども料金で博物館にでも入る気？」

「売春」

『…………ん？ん???』

「え？あはははは、そのジョークよくわかんないよ」

「ジョークじゃねえよ。…ニュースがなんだって？」

アメリカンジョークじゃないってこと？
つまり、つまり…

『うわぁ…』

笑えないジョークに私がちょっと引いたけど、2人はそんなの気にしていなかった
いや、気にして、2人とも