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涙と鼻水でぐちゃぐちゃな顔でアッシュに飛びつくと「オネエチャン、汚い」と言いながらも引き離さずにぎゅっと抱きしめてくれる
『もーーアッシュのバカーーー』
「うん、ごめん…」
『うぅ…アッシュ』
「ん？」
『殴られるの覚悟しててね…』
「は？誰に」
『健ちゃん』
ズビッと鼻を鳴らし『一旦ホテル戻る…荷物取りに行かないと…』と立ち上がると「俺も行く」と言われた
『アッシュ、先にアパート戻ってて…疲れてるでしょ』
「一緒にいたい」
『…別にいいけど。電話する』
「その前にティッシュで拭け」
『うん』
涙と鼻水をなんとか拭いた後、スマホを使って鵜飼さんと鶴田さんに連絡を入れた
スーツケースを持ってこっちまできてくれるらしい
ありがたすぎる。ほんと、頭が下がります
「荷物は？」
『こっちまで持ってきてくれるって…うー、頭痛い…最近泣きすぎた』
「俺のせいだな…」
『そうですね〜。アッシュのことでたくさん泣いたなー！』
「…すまない」
あからさまに眉を下げたアッシュに『もう怒ってないよ』とだけ言っておいた
怒ってはないよ？根には持ってるけどね！
外に行くと鵜飼さんと鶴田さんが私のスーツケースを持ってきてくれた
『いやほんと、頭が下がります』
「いえいえ、お疲れ様です」
『いやほんと、ご迷惑おかけしました…』
「いや、気にしなくていいからね？」
「あぁ、白樺さん。烏間さんから連絡があったけど」
『？』
「キミのお友達が近々アメリカに来るって」
『友達？E組ですか？』
「いや、健ちゃんって言えばわかるって」
『アーーッシュ!! やっぱりしばらく距離置かない!!?』
「はあ!!?」
拝啓、E組含めた皆様、烏間さん
私は今、大好きな人とまた一緒にいることになりました
それは嬉しいんですが
なんで
健ちゃんアメリカに行くこと許しちゃったんですか!!?
お説教コースまっしぐらなのは、確定したけどアッシュぶん殴られちゃうじゃん！
健ちゃんのパンチめっちゃ痛いんだからね!? 首もげちゃうんだから！
「とりあえず、伝えておいたからね」
「ホテルにはいるから、いつでも連絡してください」
『はい、ありがとうございます』
スーツケースを受け取り、2人が車に乗り込んで走り去るのを見送り、これから健ちゃんがアメリカに来ると言う事実を噛み締めるためにため息を吐いた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年8月24日 18時
