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ー1時間後ー
「はぁっ…はぁっ…」
『だから言ったじゃん。ついて来れる？って』
「おっ…お前っ…平気で、10キロ…ッ！は、走りやがって…！」
『水飲みなよ』
ぜェはァと息をするアッシュに未開封のペットボトルを手渡すと、がぶ飲みする勢いで飲んでいる
「はぁ…お前よくこんなに走れるな」
『だってバレーボールは体力勝負だし。県大会じゃ、5セット3セットマッチだよ？普通に体力いるもん』
「はぁあ…」
『しかも、セッターってよく動くしボールをスパイカーにあげる役目だから人よりも体力いるし…夏なんか地獄だよ？ゲロ吐いてでも走ったし』
「お前がゴリラの意味がよくわかってきた気がする」
『それとこれとは違うんですけど』
飲み終えたペットボトルを受け取り、トートバッグの中に入れるとガラの悪い男たちが近くを通った
邪魔にならないように端によると1人の男が私を見た
「お嬢ちゃん、なかなかイイな」
『？』
「へぇ…イイ体してるじゃねぇか」
「俺たちと一緒にやらないか？」
『………………悪いけど、暇じゃないの』
伸ばされた手を叩くと、男たちはニヤリとまた顔を歪めた
はいはい、めんどくさいのに捕まった自覚はあるよ！
「イイじゃねぇかよ」
「ちょっと相手するぐらいよ」
『……はぁ、仕方ないなぁ』
「おい、お前ら」
アッシュが手を出そうとした時、私がくらりと体を揺らすと男たちの視界から消え、そのまま顎を砕くように突きを入れた
「「!!?」」
「なっ…瑞姫!?」
『…………白樺さんをナンパするぐらいなら、猫の相手でもしてなってのー！』
あっかんべー。としながら男たちを見ると、慌てて逃げていく
そこまで殺意も出していなかったし、なににびびったのだろうか…
「無茶はするな」
『…アッシュ、なんでそんなに怖い顔して』
「…男としての何かが失った気がする」
『…？』
シャワー室を借りて汗を流してアッシュと一緒に部屋に戻った
オックンは「お腹空いたでしょ？」と軽めのおにぎりを作ってくれた
『オックン、嫁ぎに来ない？』
「いや、それは…」
『あーあ、このまま結婚できんのかなぁ』
「結婚って、興味あるの？」
『んー…ウエディングドレスは着てみたいと思うよ？
そりゃ女の子だもん』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年8月24日 18時
