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カゴの中にポンポンと調味料の類を入れていくと、「あ」とアッシュが声を上げた
どうしたと見てみると、「この近く、ドラッグストアあったか？」と聞いてきた
ドラッグストアと聞かれても、この辺りは高級アパートが立ち並んでるんじゃないの？
というか、なぜドラッグストア？薬とかいるの？なんで？
「ゴムがいるなと思って」
『髪ゴム？なんでぇ？邪魔なら散髪行ったら？』
「…………」
『え、なに？』
「オネエチャン、わかってるの？ドラッグストアでゴム買う意味」
『ドラッグストアでゴム？』
ぽくぽくちーん。という効果音が似合うだろう
それぐらいの時間を使って考えて、やがて一つの結論にいきつき、ボンッと顔を真っ赤にさせる
パクパクと口を動かすと「可愛いね、オネエチャン？」と色気ムンムンとビッチ先生並みの声で耳元で言うもんだからバッチーン！と叩いてしまったのは仕方ない、許して
「いってぇ…」
『ごめん…』
「いや、いいけど…でも、覚えといてね、オネエチャン」
『ハイ…』
耳まで真っ赤な顔で頷くと、「こっちまで照れる」と頭をかいたアッシュに、なら言うなよと突っ込みたくなったのは仕方ないよね
『アッシュ、これとこれ、どっちがいいかな』
「んーそうだな…」
「右の方が質がいいわよ」
『へぇ、じゃあそっちにする……………………』
一緒に悩んでいると、後ろから声がしてカゴに右手で持っていたものを入れる
今のはアッシュの声じゃなかったし、聞き覚えのある声でしたね。はい
「ハーイ、クソガキ」
『…………ビッチビチ』
「殺すわよ、クソガキ」
現れたのは昔よりも露出が少なくなったニットの服とロングスカートに黒タイツ、ヒールブーツでポニーテールの可愛い格好したビッチ先生だった
『…なんでビッチ先生がここに!!?』
「今更か。カラスマに言われたのよ。あんたに、これ渡してきてくれってね
ガキどもと一緒に来たけど、アメリカだからちょっとショッピングしてたのよ」
『変な男に絡まれて間違って殺ってないよね？』
「しないわよ。それより、瑞姫。この子いい男じゃない、あんたの恋人？」
『…………ノーコメントで』
「当たりね」
「瑞姫、この人は？」
『イリーナ・イェラビッチ…ビッチ先生です。キステクはこの人から教わりました』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年8月22日 11時
