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ライフルのスコープを覗きながらいつでも使えるように弾倉も装填しておき、調節をしながらみんなを見る
『にしても、みんな大学はどう？』
「まあ、楽しいけど」
「私は女優業が大変だよ〜」
『そうじゃん。カエデちゃん、よくここにこれたね』
「ちょっとお休みもらっちゃった。完全復活は来週からなんだよ」
『そうなんだ…渚は？』
「僕もなかなか…やっぱり、大変だよ」
『あぁ、教師だったもんね』
ライフルの調整を終えてギターケースに仕舞い込み、クローゼットに押し込んだ
アッシュに見られたらちょっと大変
「瑞姫は？」
「1年間、準備してからブラジル半年のアルゼンチンなんでしょ？」
『うーん、ちょっと悩んでる。柳沢のこともあるし、ブラジルやめてそのままアルゼンチン直でいくのもありかなーって』
「ブラジルには何をしにいくの？」
『ビーチバレー！』
「ビーチバレー…」
磯貝があまりピンときていないらしく、『うん』とタブレットをスイスイと操作する
『ほら、これ。ビーチバレーってさ、足場がしっかりしてなかったり、風でボールが流れたりするじゃん？
体幹を鍛えたりするのにもうってつけだって言われたりもしたし、とにかくまあ、バレーボールにつながるものならなんでもやりたいんだ』
「…すごいなぁ」
「瑞姫、代表に入りそう」
「うん」
『いつかはね。けど、そのためには練習たくさんしないといけない
世界挑戦は絶対だって決めてたし、やるなら絶対…1番上を目指す』
「…！」
『まあ、足が壊れたら終わりなんだけどね』
あははは。と笑いながら銃に触れると、「でも」とカエデちゃんが微笑む
「瑞姫ちゃんは絶対、代表入りするよ！」
「茅野、自信満々だな」
「だって瑞姫ちゃんだよ？こんなにバレーボールが好きなのに、代表にならなかったら私文句言いにいく！」
『うん、それは流石にやめといた方がいいかな？』
絶対にやりそうだし、やりかねないカエデちゃんに「茅野…」と渚も半笑いになった
「そういえば、玄関にいたすごいイケメンさん。瑞姫ちゃんの友達？」
『友達っていえば友達だし、うーーん…』
「彼氏？」
『ノーコメントで。まあ、この部屋を買ったのはあの子だし』
「すっごいイケメンだったよね。カルマくんと同じぐらい」
『めちゃくちゃ皮肉屋だけどね』
「そうなんだ…」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年8月22日 11時
