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『で、フライさん。何しにきたの？』
「あぁ、そうだったな」
握手を終えて本題を促すと、フライさんはベッドの上に持っていたアタッシュケースを開けて中身を広げていく
「ご希望のもんを用意してきたぜ。ホラ、コレもアンタ仕様にしてある」
アッシュが銃を受け取って眺めているのを見ているところで、レッドアイさんが「にしても、お嬢ちゃん」と私を見た
「こんなところで会うなんてな〜。それに、なんかやばそうだな」
『あははは…なんか、成り行きでズルズルと…』
「そりゃ、大変なことだな。烏間さんは、知ってるのか？」
『うん。全部知ってるよ。日本に帰るときには迎えにきてくれると思うし』
「そうか…。…辛かったか？」
『…そりゃあね』
「なにが」とは言わなかったレッドアイさんに、私はアッシュとオックンを見ながら答えた
レッドアイさんだって知ってるだろう。私たちE組と殺せんせーのことを
だからこそ、辛いかと聞いてきたのだ
「相変わらずご愛用かね、その古めかしいリボルバーを。こいつはどうだ？コルトガバメント45だ」
「俺には必要ない」
「でもこっちの方が便利だぜ？より多くの敵を倒せる」
「だからさ。歯止めが効かなくなる」
「お嬢ちゃん、あの子といつ出会ったの？」
『隣の日本人の子の付き添いかな。って言っても、金魚の糞みたいな奴』
「へぇ…」
オックンを見たレッドアイさんは、「あの水色の髪の毛の子に似てるな」と言った
渚と？どこが似てるんだろう
「友達を大切にしていそうだな」
『！』
「日本人はそういうもんだろうけど、彼は友達を大切にする奴だね」
『…うん、そうかも。たしかに、渚に似てるかも』
アッシュたちをまじまじと見ているオックンを見た後、「で、お嬢ちゃん」とレッドアイさんがサングラス越しにこちらを見てきた
「あのアメリカ人の子、どういう子なの？」
『マフィアのボスのお気に入りで、ストリートキッズのボスなんだって』
「ハイブリッドじゃねぇか、悪い方の」
『めちゃくちゃ頭いいんだよね』
「へぇ…」
『頭の回転も速いし、イケメンでしょ、スタイルも良けりゃ運動能力もぶっ飛んでる…人殺しのスキルだってピカイチだよ』
「超生物案件じゃねぇか!!!」
『久しぶりのキレツッコミだ！』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年8月22日 11時
