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「それを恨んだり、諦めている暇があったら…」
「楽しんで理不尽と戦おう」
その方法をいくつも教えてくれた
「…本当に大好きなんだね、その先生のことが」
『うん、大好き。ぶっちゃけ弱点多すぎたし、生徒思いが強すぎたんよ』
「弱点…」
『たとえば、敏感肌だとか、カッコつけるとボロが出るとか、テンパるのが意外と早いとか、器が小さいとか、知恵の輪でテンパるとか、世間体を気にするとか、音痴とか、実況下手とか』
「それはもう弱点なのか？」
『意外と役に立ってたよ。まあ…下世話なのは嫌だったけど』
みんなのゴシップとか気になってプライバシーのへったくれもなかった
南の島での暗殺が終わって肝試ししようとか言ってカップル成立目論んでたり、バレンタインでゴシップとか探し回ってたり…いやほんと、下世話
『いやぁ、カップル作るのもこれが大変でさ〜
何組かいたんだよ？結構いいとこまでいってたの。けど…下世話な先生のおかげで発展という発展がなかったんだよね…職場恋愛は成就してるみたいだけど』
「なんか、大変だったんだね…恋愛も」
『まあ、私は恋愛云々よりもバレー一筋だったしイケメンにも耐性あったかな特に気になる人もいなかったんだけどね』
「たしかに…白樺さんの友達イケメン多そうだね。カルマくんとかもそうだし」
『オックン。顔面国宝級とか言われてもね、中身の問題もある。私知ってる、イケメンでも性格めちゃくちゃ悪い奴知ってる』
「それは…」
『もう絶対外見だけで人を選ばない』
「過去に何があったの…」
浅野にカルマ、なんであんなにイケメンなのに性格が残念なんだ
もう絶対にイケメンについていかないと誓ったはずなのに、今まさに
『いるんだよなあああああああ!!!!』
「？」
「情緒不安定すぎるよ、白樺さん」
テーブルに額をぶつける勢いで項垂れた
だってさ、こんなイケメン好きになって恋人なってまだそんなに経ってないんだよ？
そりゃあさ、痛い目見るかもしれないけどさ
『これやっぱ、別れた方がいい？』
「なにが？」
ハッとして顔を上げると、ピクリと眉が動く
『…………』
「どうかした？」
『オックン、ベッドの後ろに伏せて。早く』
「え？」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年8月22日 11時
