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『…ほら、私がいてもきっとみんなの邪魔になったりするだろうし』
「ならないってば!!」
「陽葵の場合、実力底上げ手伝ってくれるじゃん!」
『そうかもしれないけど…』
みんなが入って欲しい、少しだけでもと言ってくれることは本当に嬉しい
だけど本当に無理なんだ、怖いんだ
「じゃあ、ゲームの時だけ!私とするだけでいいから!」
「え、ずるい」
名案!と喜び上がる2人だけど、私は断る機会を失ってしまい、結局放課後のゲームの時だけ付き合うことになってしまった
帰宅部だし、特に用事もないし、構わないのは構わないんだけど…
ー放課後ー
「あれ、星空帰らないのか?」
『あ、日向くん』
いつもならすぐに教室を出ているところだけど、今日は放課後にゲームに付き合うことになってるわけで、体操服を入れているカバンを持って席を立つと、日向くんに声をかけられてしまった
『うん、体育館に行くんだよ』
「体育館!? 星空もバレーするのか!?」
『バレーじゃないけど…』
どうして、体育館=バレーなんだろう
他にも部活動はあるんだけど…そんなにバレーが好きなんだね、日向くんは
「陽葵〜、着替えたら時間なるまで好きにしてていいからね〜」
「バレー部とか覗いたら?」
『えー…ルールブック読み直そうと思ったのに』
「あんたにルールブックはいらん」
『え、なんで!?』
ペシペシとルールブックを叩いた友達は、「まあ、時間になったら呼ぶね〜」と言って教室をパタパタと慌ただしく出ていった
「じゃあ、時間っていうのがくるまで暇なのか?」
『うーん、暇っちゃ暇かな…』
「じゃあ、バレー部見に来いよ!!」
『えー…いきなり行ってもダメだからまた今度にするね』
「えー!」
残念がる日向くんを置いて女子更衣室で体操服に着替えて、友達のいる体育館へ向かうと、ドパッという第二体育館から重い音が聞こえてきた
『うわぁ…』
黒髪の長身の男の子が、バレーボールを思い切り叩きつけるようにボールを打った
『日向くん、あんな人とバレーしてるんだ…』
すごいなぁ…
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サッカーバカ(プロフ) - かりんとうさん» ありがとうございます!ゆっくりとですが更新していきます!!! (2021年4月1日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - お気に入り、100人目いただきました!! 更新応援しております!! (2021年4月1日 22時) (レス) id: ca2d9f3fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年2月24日 0時