天使と悪魔の方程式4【男主】 (ページ7)

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マックス、伊部、ドースンとショーターが前で拘束されていると、俺は自分の拘束の形に眉を寄せた

「おい、なんで俺だけ後ろなんだよ！これじゃションベンもできねーよ！」

俺が訴えると、グラサンの男は俺のシャツの裾を掴むとバッとめくりあげてきた
服の内側に挟んでいた銃がバレた

「ほう…いい持ち物だな？え？小僧！」

銃を抜き取られそのまま殴りつけられた俺は床に倒れると腹に蹴りを入れられた
体を丸めて咳き込むと、「アッシュ！」とショーターの声が聞こえてくる

「よせ！殺す気か!?」

「そのお楽しみはムッシュウ・ゴルツィネが予約済みだ」

「アッシュ！」

「だ、大丈夫だ…！」

俺がゆっくりと起き上がると、「ところで、マックス」と男がマックスに振り返った

「あんたの女房は、いい女だな」

「！貴様が…ジェシカを！」

男に飛びかかろうとしたマックスだが、すぐに銃で殴りつけられた
マックスは、男を睨みながら「女房の仇は、必ずとってやるぞ…」と言う

「…連れて行け」

ドースンの屋敷にガソリンがまかれ、火をつけられそのまま燃えていく

屋敷を出るとすでに業火に巻かれた家が目の前に広がる

キルトside

ディノ・ゴルツィネの屋敷に連れて行かれた俺は、応接間で気を失ったままの英二と裕人を抱えるようにしてソファに座っていた

その向かいには、チャイナドレスにも似た服を着ている月龍がいた

「お前はなんでここにいるんだよ」

「僕もキミたちと同じ立場さ。兄がチャイナタウンの友好の証として僕をよこした」

「…ふん、哀れなもんだな。道具に使われてよ」

「貴様！」

「いいよ。本当のことだ」

その時、部屋のドアが開いて入ってきたのは…ゴルツィネ、華龍、オーサーたちだった

「会うのは初めてだな、キルト・ブラウニー」

その時、4人の男たちが俺を取り囲み英二と裕人を奪い取られた
身動きが取れなくなった俺が暴れると、頭を強く殴られる

「これは我々の末弟の月龍です」

「なんと…あまりに美しいので女性だとばかり…」

「お気に召しましたなら、お側で使って頂いて結構だと兄が」

「ほう…わかりました。大切な客人としてお預かりしましょう」