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30-7 ページ21

「アッシュ!京!アーッシュ!京ー!放せっ、放せよっ!」









遠くの方からドアが開く音と、奥村の泣き叫ぶ声が聞こえてくる









「おい、待て!」

「英ちゃーーーーん!!」

『奥村…?あいつを、どこへ連れて行くつもりだ…』









涙を流しながらオーサーに聞けば、「言っただろう、あいつは昔のアッシュと同じ運命だ。そして最後には、アッシュ、お前を殺すよう暗示をかけてやる」と吐き捨てた









『なあ、もうやめてくれよ…頼む……俺を、殺してくれよ…』

「お前の方はそうはいかない。まだ楽にしてやるわけにはいかないからな」

「おい、オーサー!京に触るな!」

「たっぷりと時間もあることだしな。すぐには殺さん」

「オーサー!裕人から放れろ!!」









アッシュとショーターの叫ぶ声が聞こえるのに、俺は答えれない
涙で目の前が見えなくて、喉が焼けるように痛くて、胸が張り裂けそうなほどに辛い





オーサーはなんの抵抗もない俺のシャツにナイフを当て、ボタンを切り落とした









「アッシュ、お前が泣き叫んで楽にしてくれとわめく様を…見せてくれよ…」

「やめろ、そいつに何するつもりだ!!」

「こいつもお前と同じなんだろう?なら…」

「やめろ…やめろ、やめろ!!」

「相手ぐらい、できるよなぁ?サムライボーイ」

『…好きにしろよ、もう…疲れた』









ポタッとこぼれ落ちる涙に、俺は拭えなかった





























どれぐらい時間が経ったんだろうか…
はだけた服よりも、乱れたスラックスよりも、床に落ちている白濁も、どうでも良くなるぐらい頭がおかしくなった









「裕人、裕人…」

『……………』









もう、疲れたんだ…





誰か、俺を…殺してくれよ









暗闇の中、誰かが俺を呼んでいる









「裕人、裕人!」









遠くで聞こえてくる大好きなその声は、俺の耳にしっかりと届いた
強くて逞しくて、それでいて優しい声









「なーあ、裕人〜こっち向いてくれよ〜」









涙で濡れた瞳で顔をゆっくりと上げれば、眉を少しだけ落として困り笑顔になる兄ちゃんがいた
俺の大好きな兄ちゃんだ









「もー、泣くなよー…お兄ちゃん、裕人が泣いてるの見ると、べそかきたくなるだろー?」

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ルイ(プロフ) - え、つまり、オーサーにやられたの? (2021年9月5日 12時) (レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ユーマさん» こちらこそありがとうございます! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ユーマ - 最高ですありがとうございます( ; ; )!! (2021年8月24日 1時) (レス) id: 9d9fb50ec0 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 待ってました! (2021年8月20日 23時) (レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年8月3日 18時

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