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「…「ロマーニュ・コンティ」………69年ものだと思う」
「ブラボォ、私の教えたことを忘れずにいてくれたとは嬉しい…」
『マックス、マックス…やめときなよ。才能がないから』
「おいこら」
ゴルツィネとアッシュのやりとりを見ていたマックスが、匂いを嗅いでいるのに俺が静かに諭すとマックスはジトリと俺を見た
「素晴らしい夜になりそうだ。プレゼントは気に入ってもらえたかな?」
「耳に穴なんか空けられて、気分のいいはずがない」
「そうか…ならば、彼にも同じものを贈ろう」
『……………………ん?』
ザッと俺の後ろに立った男2人が俺の両腕を拘束し、椅子から立たせた
「裕人!!」
『お、おい…なんだよ…』
「彼も実に素晴らしくてね…アッシュ」
『おい、やめろ…』
「裕人!」
「彼も用意したのだよ…美しい宝石をね」
左耳にピアスの穴を開けるときに使う、ピアッサーが向けられた
バチンッという音と共に、『あ"!』という俺の叫びが響く
ジクジクと痛み始めた耳を押さえるために男たちを突き飛ばし、その場にうずくまるとマックスと伊部さんが駆け寄ってきた
『〜ッ!』
「しっかりしろ!」
「京ちゃん!」
『だ、いじょう…ぶ!』
「裕人、大丈夫か?」
ショーターが俺の耳にハンカチを当ててくれた
すぐに男たちから氷水の入った袋を受け取り、不本意だがそれを耳に当てるとまだ安定もしていない穴にピアスを通された
「アッシュ、それはお前の瞳の色に合わせて特別に探させたものだ
時価40万ドルはくだらないだろう」
「ブホッ」
席についた途端に、マックスが嫌気をワインで流し込んでいたらゴルツィネの言葉に吹き出した
(よ、40万!?)
(ってことは、4800万円…!?)
「キミの宝石も特注なのだよ…アッシュと同じ額だ」
「どうりで耳が重いわけだ」
『……………チッ』
胸糞悪い会話に俺が小さく舌打ちをし、耳につけられたピアスを外した
金具に少し血が付いている
『………見ず知らずの、初対面の人間によくこんな高価なものを贈れたね』
「それほどキミは美しいのだよ」
『……フン、俺が美しいなら…アッシュの美しさには負けるだろ』
「ハハハ…バケモン」
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ルイ(プロフ) - え、つまり、オーサーにやられたの? (2021年9月5日 12時) (レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ユーマさん» こちらこそありがとうございます! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ユーマ - 最高ですありがとうございます( ; ; )!! (2021年8月24日 1時) (レス) id: 9d9fb50ec0 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 待ってました! (2021年8月20日 23時) (レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年8月3日 18時