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29話 翡翠の時間 ページ11

キルトのあの辛い姿を見せられた後、俺は部屋に押し込められた
そして、タキシードを用意されてそれに着替えた




ワックスもあったから、ちょっとだけ髪を遊ばせた
と言っても、髪の毛を耳にかけたぐらいだ




『…なんでこんなの』









用意された服を着た後、ベッドに腰掛けていると「準備できたか」と男が部屋に入ってきた
俺を見て少し息を呑んだ後、男は「早く来い」と言った









俺は立ち上がり、そのまま後についていくと長テーブルにシルバーセットが置かれている部屋に招かれた





どことなく落ち着かない俺が部屋の中を見回していると、ユーシスがやってきた









「やあ…化けたね」

『………』

「…改めて自己紹介をするよ。僕は月龍、よろしく」

『…お前と話すことなんかない』

「ひどいな」

『…おい、奥村は』

「彼はここには招待されていないよ」

『なに?』

「あの後、僕と彼はゴルツィネの部屋に連れ込まれたからね」

『なに!?』

「安心してよ。彼の貞操は無事だから」









ユーシス…月龍から言われたことは、耳を疑うものだった
奥村の…奥村の全てを暴こうとしたのか?



目の前が真っ赤になって、目の前にいる月龍をギロリと睨むと「…本当にキミは彼のことになると、恐ろしいね」と言われる









『もし、あいつに何かしてみろ…地獄の果てまでお前を追いかけて殺してやる』

「…それが運命なら、受け入れるよ」









席に座った月龍を睨みつけていると、オーサーやゴルツィネが入ってきた
俺はゴルツィネの左隣の長いテーブルの前に座らされた






俺の左には、3人分の席があり誰かが座るようだ









「…ん!?」

「京ちゃん!?」

「裕人…!」

『…マックス、伊部さん、ショーターも…よかった、無事だったのか』









俺が席を立ち、伊部さんたちに歩み寄ると「英ちゃんは?」と聞かれて俺は『大丈夫、だと思う…』と答えると「一緒じゃないのか?」とショーターに聞かれた









『…あぁ…途中で別の部屋に』

「そうか…」

『…みんなは』

「幸い、なにもない」

『そうか…よかったよ』

「お前は?」

『俺は何もされてない…』









ふと、キルトのことが思い浮かんだ
俺はこんなところにいるわけにはいかないのに…今すぐ、キルトを助けてあの眼鏡をかけた男を殴ってやらないと気が済まない…









『…とにかく、席につこう』

「あ、あぁ…」

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ルイ(プロフ) - え、つまり、オーサーにやられたの? (2021年9月5日 12時) (レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ユーマさん» こちらこそありがとうございます! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ユーマ - 最高ですありがとうございます( ; ; )!! (2021年8月24日 1時) (レス) id: 9d9fb50ec0 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 待ってました! (2021年8月20日 23時) (レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年8月3日 18時

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