26話 道連れの時間 ページ2
ドアから入ってきたオーサーに俺はグッと少し口をつぐんだ後、すぐに冷静になり睨みつけた
「とうとう、イヌに成り下がったってわけか…」
「言葉に気をつけろ。俺はもう、お前らのようなチンピラじゃない」
チンピラじゃない?
よく言うぜ、同じ似た者同士だろうがこのゲスやろうが
「だからイヌだと言ったのさ。ゴルツィネの足の指を舐めて、お仲間にしてもらったんだろうが!
だからリンクスのみんなはアッシュを選んだ…お前よりもな!俺だってそうする!俺がアッシュの仲間だったら、お前になんかつかねぇよ!!!」
俺のボスはショーター、そしてボスの親友はアッシュだ
たとえそれがオーサーに壊されようとも、それが変わることは絶対にない
「お前は永遠にアッシュには勝てない…
いつか身をもって知ることになるだろうぜ…」
アッシュに勝てる奴なんてきっといない
それこそ、天と地がひっくり返ったとしてもそんなことがあるわけがないんだ
「…随分と威勢がいいな。まあいい、そいつらを渡してもらおうか」
「断る!」
「悪いが、パパ・ディノがご所望なのは野良の中国猫じゃねえ
黒い瞳の日本猫と茶色の瞳の茶トラだ
写真を見て一眼でお気に召したらしい…アッシュが知ったらさぞ苦しむだろう
自分のせいで、こいつらが昔の自分と同じ地獄に堕ちるんだからな…そうなった時、俺が奴に勝てないかどうか、とくと見てもらおうじゃないか」
勝てるわけがない
たとえそうだとしても、アッシュは自分の宝物を傷つけたやつを地の果てまで追いかけて殺すに決まってる
ショーターから聞いたアッシュの凄さを俺は知ってる
たわからこそ、胸を張って言えるんだ。アッシュには勝てないってことを
オーサーの指示で男たちが2人に近づいてくるのに俺は足首に仕込んでいたナイフを英二の喉元に突きつけた
「こいつらから引き離そうって言うんなら、今すぐ喉をかっきるぞ!」
「なに…」
「もちろん、俺も後を追う。2人だけじゃいかせられねえからな…
大事な手土産を死なせたら、お前の立場もなくなるぜ」
俺は抱え込んだ英二を見る
俺のせいでこんなことに巻き込んでしまった、気のいい2人に俺は申し訳なく思った
「アハハ、アーッハハハハ、くっくっくっくっ…」
俺の態度などに笑いが堪えきれなくて腹を抱えて笑い出した月龍に、「よさないか、無礼だぞ」と華龍がたしなめた
45人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルイ(プロフ) - え、つまり、オーサーにやられたの? (2021年9月5日 12時) (レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ユーマさん» こちらこそありがとうございます! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ユーマ - 最高ですありがとうございます( ; ; )!! (2021年8月24日 1時) (レス) id: 9d9fb50ec0 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 待ってました! (2021年8月20日 23時) (レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年8月3日 18時