12-5 ページ18
『うーん…』
「どうした？」
『…アスランの様子がおかしいなって』
ぽーっとしてるアスランを見て10分程度
いつもならルフィと遊んでるのに、今は1人で座って宙を見ている
『アスラン、大丈夫？』
「……？」
『顔真っ赤…』
アスランの首筋に触れると、すごく熱かった
というよりも、熱がある
『アスラン、しんどいの？』
「ん…」
『アスラン、熱計ろうか』
「んぅ」
体温計を取り出してアスランの体温を測れば、微熱だった
微熱であっても、子どもにとってはふわふわした気分になるだろう
アスランを抱き上げ、エースとサボに布団を敷いてもらうように頼むと「お姉ちゃん…」とアスランが辛そうに声をかけてくる
『どうしたの？』
「お姉ちゃん…お姉ちゃん」
『んー？』
擦り寄るアスランを抱きしめて布団のある部屋に行くと、すでに敷かれていた
アスランを静かに寝かせると、「お姉ちゃん」と涙目で服を握ってくる
「行かないで…どこにも、いかないで…僕をおいていかないで…」
『どこにも行かないよ、アスラン』
ふわふわの金色の髪の毛を撫でた後、エースとサボにぬるま湯やタオル、その他のものを用意してもらうようにお願いする
ルフィはいても騒ぐばかりだから隣の部屋で待機だ
『アスラン、服着替えよ？汗かいて気持ち悪いでしょ？』
「やだ…怖い」
『…じゃあ、自分で着替えれる？』
「…しんどくて無理」
『お姉ちゃんがお着替え手伝うのは嫌？
怖いならエースとサボにお願いするよ？』
「……でも、でも…」
『怖いことは怖いでいいんだよ。アスランが嫌なことは私はしたくない』
「…ホント？」
『うん』
不安げな翡翠の瞳がぐらぐらと揺れている
アスランは少しだけ考えた後、「お着替えする」と寝巻きを手にとり、もぞもぞとゆっくりと着替え始める
「青子、ぬるま湯とタオル用意したぞ」
「氷枕も」
『ありがとう、2人とも。アスランの着替え手伝ってあげて』
「しょーがねェなァ」
エースがぬるま湯の入ったオケをおいたあと、「ほら、バンザイしろ」とアスランの着替えを手伝い始める
タオルをぬるま湯につけて水を切るようにタオルを捻った後、エースに手渡す
アスランの汗を拭ってくれると、「お前、着替えぐらい自分でできるようになれよ」とエースが言う
あんたは体調崩したことないからでしょ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年9月12日 9時
