殺し屋のバレー II 【男主】

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「俺のトスでまたスパイカーが何度もブロックに捕まるのが恐くて、圧倒的な実力の影山の陰に隠れて安心、してたんだ…！

…スパイクがブロックに捕まる瞬間考えると、今も恐い
けど、もう1回俺にトス上げさせてくれ旭」

「！」

「だから俺はこっちに入るよ、影山。負けないからな」

「俺もっス」

『………旭さん』

「ん!?」









俺に声をかけられてビクッとした旭さんに、俺は間髪入れずに









『俺は旭さんのスパイク止めます』

「っ！」

「お、おい！暁、お前！」

『スパイク止めるのは、旭さんの実力を知りたいからでもあります
でも…烏野のエースのスパイクを受けてみたいって言うのが俺の本音です

ブロックが怖くても、止められるって思っても、上げてもらえるトスはスパイカーにとって最高のトスです
そのトス、無駄にしないように打ってください
もちろん、スパイクを止めます』









こんなに…挑戦的になるのは…いつぶりだろう
いつも、俺の頑張りはチームの中じゃ空回りしてた









「暁はウイングスパイカーで頼むな」

『はい』

「暁、頑張ろうな！」

『うん』

「暁、足は…」

『平気です。柔軟もしましたし、特に無理する必要もないです』

「そうか…無理はするなよ」

『はい』









一応、始まる前に柔軟もしておいたし大丈夫だろう









試合が始まり、いきなり菅原さんの速攻が使われた









「おーイイ感じイイ感じ、ナイストス！」

『………………』









コースは読めた…けど、反応遅れたな…
うん、ある意味衰えてしまっている…




これ、どやされるなぁ…ハハハ









次に驚かされるのは俺たちじゃなく、町内会チームの方だった



日向と影山のいきなりの速攻
しかも、日向のジャンプ力も重なって驚きは2倍になる









「暁、ナイッサー！」

『…………………』

「あれ、暁、ジャンプサーブしないのか？」

「あんま飛ぶと足痛めるからだろ？
ほら、やりすぎるとまたバレーできない期間長くなるって」

「あぁ…」









ジャンプサーブではなく、普通にそのまま打ったボールはネットインになる




よし、崩した

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