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『俺は、旭さんが羨ましいです
今の俺には、1人でブロックを打ち抜くことも…コートの中に立つことすらもできない
だけど、旭さんはそれができる
今までたくさんブロックされてきたのかもしれない
だけど、それは沢山のスパイクを打って、決めて、得点に変えてきたってことですよね
だからみんな、旭さんを“エース”と呼び、旭さんをマークするんです
あなたがすごいスパイカーだから、敵もまたあなたを止めようと必死になる
もう1人で抱え込まなくてもいいんです
あなたの力になる人が、増えたんです』
パンッと日向の背中を叩けば、「お、おす!」と言う
それと同時にチャイムが鳴る
『あ、予鈴…』
「時間だ、戻るぞ日向」
「あ、暁に言いたいこと全部言われた…っ」
『え、あ…ごめん』
「早く来いアホ、遅刻するっ」
ペシッと日向の頭を殴った影山は、先に日向を行かせたあと「あの」と旭さんに声をかけた
「1人で勝てないの当たり前です
コートには6人いるんだから。…俺もそれわかったのついこの間なんで、偉そうに言えないっすけど…」
『失礼します』
ーーーーー
ーーー
ー
ー放課後ー
『ごめんっ、着替えんの遅くなった…!』
「遅いぞ、暁!レシーブ教えろーっ!」
『うん、その前に水飲んできていい?』
「行ってこい!」
体育館にシューズとタオルを置いておき、水飲み場に向かうためにドアへ向かうと、俺を見つけた旭さんが体を揺らした
『あ…こんにちは』
「あ、あぁ…こんにちは」
「暁ー!! 早く戻ってこいよな!
対音駒戦も、速攻決めるし、レシーブもやる!」
『あ、うん…』
「ネコ?音駒!?」
『あ…はい』
日向の言葉に驚いた旭さんの後ろから、「ゴールデンウイーク最終日に練習試合なんだ」と澤村さんが声をかけた
「ゲッ」
「「ゲッ」ってなんだ!!」
『こんにちは』
「あぁ。っておい、逃げるな!」
「だってお前怒ると怖いんだもん!」
「今別に怒ってないだろ!」
(確かに怖いけど…)
もじもじとする旭さんに、「聞いたろ?あの音駒がくるんだ」と澤村さんが言った
「まあ、俺たちからすれば音駒のことって昔話みたいな感じで聞いてたし、今の代の烏野と音駒に何か因縁があるわけじゃない」
『…』
「でも…」
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マッカチン(プロフ) - 夢主くん、声が似てるのは…………中の人が同じだからだよ(メタァ) (2022年5月28日 13時) (レス) @page21 id: 51f6b24a5c (このIDを非表示/違反報告)
ヨサミ(プロフ) - 音駒って東京都立… (2022年4月17日 22時) (レス) @page48 id: 3c225dc68d (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - いつも楽しく見ています。訂正箇所があります。14ー3の最初の文1セットの終わりならマッチポイントではなく、セットポイントでは? (2021年5月26日 15時) (レス) id: 14b5ee2857 (このIDを非表示/違反報告)
Sasa(プロフ) - この作品がすごく好きです!これからも更新頑張ってください!! (2021年3月22日 3時) (レス) id: 30aaea40ee (このIDを非表示/違反報告)
江華。 - 烏野の偏差値が大体60で、青葉城西が大体80くらいなので、椚が丘は大体90くらいだと思います。 (2021年3月4日 18時) (レス) id: e84559c347 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年2月21日 17時