殺し屋のバレー II 【男主】

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「基本的には優しい主将に甘えて、それまで“それなりに楽しくやってた部活”が、途端に“勝つための部活”になって
ぬるま湯に浸ってたみたいな俺たちはびっくりして逃げ出した
でも、やっぱりバレーがしたくて戻ってきた時には烏養監督はもういなかった」

「うちは部員多くないから、澤村さんはちゃっかり戻ってきた俺たちにも目を瞑ってくれてたんだと思う」

「俺たち、情けない2年だけど…戻ってこれたからにはお前たちにも負けないように頑張りたいと思うよ
だから、改めてよろしくな！」

「「ハイ！」」









…逃げてもいいのに…諦めさえしなければ、いつかチャンスは回ってくる









『弱者は、強者の首を狙ってる…』

「「？」」

『…隙あらば掠め取るからな…レギュラーの座』

「の、望むところだ！」

「負けねえ!!」

『……うん』









日向や影山がバレーが好きなように、俺も好きなんだ
バレーが









ー翌日ー









「暁〜、こっちこーい」

『あ、はい』









足のストレッチをしていると、澤村さんに呼ばれてそちらに行くと真っ黒なユニフォームが現れた









『黒…』

「青葉城西との時はなかったからなあ」

「テレビで見たやつ！“小さな巨人”が着てたやつ！」









回されてきたユニフォームの背番号は「13」
不吉な数字…









「おおおっ!!」

「？」

「ノヤさんだけオレンジだ!!」

『え、もう着てる…』

「そりゃお前、俺は主役だからな！」

『リベロは試合中に何回もコートを出入りするからわかりやすいように1人だけ色が違うだけですけど…』

「うるさい、暁!!」









というか、13番…
全員の中でドンケツかよ…まあ、仕方ないか…俺ほとんど試合出れないし…









「ちなみに、日向の好きな“小さな巨人”がいた頃が過去烏野が1番強かった時期だが、その頃烏野は一度も音駒に勝ってない
最後にやった時も負けてるはずだ
負けっぱなしで終わってる。汚名返上してくれ」

「「あス!!!」」









そして、練習試合当日









烏野総合運動公園球技場にいる音駒









「集合!!! 挨拶！」

「お願いしアス!!」

「「しアース!!」」

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