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「ちょ、ちょっと待て。違うってなんだよ」
「レオンじゃないんだよ…この間、2人で歩いてたら通りの向こうでカイトがいたんだよ」
「あぁ、変装の達人の…」
「そいつを見てもレオンは何も言わなかったんだ」
「そりゃおかしいな…ん？っていや、レオンの奴ルカとつるんでないな。あんだけ仲良かったのに」
「あぁ、そう思って今ルカを呼び出してる」
「コワ…」
ズーッとコークを飲んでいると、「オース」とルカが昼飯を持ってきて俺の向かいの席に座った
「…え、ダメだった？」
「いや、待ってた」
「そりゃよかったぜ…」
「ルカ、エスタナは？」
「あぁ、昼から病院の検診だからって帰っちまったよ。昼からは各自の自主練だからそれに合わせて帰っちまったよ。迎えもあるから大丈夫だって言ってた」
「その迎え、月龍だな？」
「あぁ、そうそう……………………………ん!?」
あーーと大きな口でカレーを放り込もうとしたルカだが、ハッとしたのか「なんで」とカレーを食べる手を止め俺を見つめている
「最近、エスタナの送迎が黒塗りの車らしいからな」
「…いや、それだけで月龍とは」
「李家の使ってる車のナンバーだった」
「最初から詰みじゃねぇか」
カチャンとスプーンを手に取ったルカは半ばやけくそだとカレーを頬張った
むぐむぐと食べているルカに、「本題だが」と前振りをすると「あ？」とまたカレーを口の中に入れようとしていた
「レオン・クラウンが本物のレオンじゃないのはわかってるか？」
「ったりめぇだろ、初っ端でわかったよ。アイツはレオンじゃない、レオンの皮を被った魔性だ」
「レオンの皮を被った？」
「あぁ…お前らは素人目だからわからねぇだろうけど…カイトが見て1発でわかった」
「どういうことだ？」
「化けてんだよ、変装だ」
「「!?」」
ルカはカレーを食べる手を止めると、スマホの画面をスイスイと操作しある画面で手を止めた
「ニューハンプシャーで昔、レオンに殺された男の恋人がいたんだよ」
「その女がまさか」
「そのまさかさ。人の皮を被って人を騙す人間だ
まあ、カイトと同じ同業者ってとこだな。まあ、アイツは人の皮を被って人を殺すことなんてないが」
「人殺しなのか？その女」
「あぁ。殺人を4件、窃盗を5件、未遂を10件、真っ黒だ」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月28日 17時
