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「それより、ハロウィンパーティーなんだけど…僕とアッシュの家でもいいかな？」
「59丁目のか？」
2人「(ﾄﾞｷｯ」
ショーターの言葉は私とルカは心臓をドキドキとさせた
「そりゃいいけど、エスタナは知ってるのか？」
「1回来たことあるよね」
『え？えぇ』
頷くと「いつ行ったんだ？」とショーターが聞いてくるのに対し、「送る時にちょっとな」とアッシュが答えた
「はー…手が早いな」
「別に手を出してねぇよ」
ショーターとアッシュのやりとりは昔のことを思い出させる
ディノの元に連れて行かれた時は、英二とショーターを助けることができたからよかったものの、結果的にはアッシュを傷つけた
「…うげっ、エスタナそろそろ行かないといけなくなっちまった」
『あ、うん。私も自主練だ』
「でもよ、やっぱカップラーメンっていうと塩とかじゃね？」
『そう？醤油も美味しいよ？
孤児院にいた時、夜食で出してもらった時に食べたらすごく美味しかったし』
「お前、はじめてのカップラーメン体験談やめろよ。泣いちまうだろ」
『なんで？』
そして、時は過ぎ…ハロウィン当日
『アッシュ！』
「よ、エスタナ」
昼ごろ、病院帰りの私にルカから頼まれたアッシュが迎えにきてくれた
どうやら、「エスタナの病院ここな」というルカからの連絡で、すぐにバイクを走らせて迎えにきてくれたらしい
『ありがとう』
「いいよ、来たかったから」
ヘルメットを被せてきたアッシュは、「乗れるか？」と聞いて手を差し出してくれた
その手を取って後ろに乗ると、アッシュもまたがると、「しっかりつかまってろよ」と言う
バイクが走り出し、アパートの駐車場にバイクを停めたあと、2人でアパートの中に入るとドアマンが「おかえりなさい、アスラン」と声をかけると、私に気づいたのか彼は目を見開いた
「エナスタシア!?」
『こ、こんにちは…』
あまりにも大きな声を出したので、ドアマンの彼は「すみません」と小さく言い直すと「姉があなたのファンなんです」と言う
それを聞いているアッシュ本人は、人を殺しそうなほどな視線で見つめてきた
『そうなんですね、ありがとうございます』
「ミス・エナスタシア。サインをもらっても構いませんか？」
『もちろん』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月28日 17時
