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顔を真っ青にするルカと、苛立ちで青筋を立てるアッシュがいる
「エスタナを送ったんじゃなかったのか？ルカァ」
「オクッタンデスケドネ、チョットモンダイガアリマシテ」
「…問題？」
「いやー、エスタナのアパートちょっと今改修工事しててよ〜」
「はあ？」
苦し紛れのそんな言い訳にアッシュがすぐにスマホを取り出して調べる中、ルカは「終わったな」と目を閉じて手を合わせていた
「改修工事なんかしてねぇじゃねぇか」
「あれー？」
「お前、なんか隠してるだろ」
「そんなわけありません！」
疑られていい気のしないルカはだらだらと汗を流しながらアッシュを見ている
「で、本当は？」
「あー…うーー、えーっとだなぁ…」
『お風呂の蛇口が壊れちゃって部屋の中がびしょ濡れになってしまったの
今修理業者が直してくれてるんだけど、何日かは家に帰れなくて』
「そう！そうなのよ！いやさ、ほら家のこと言うのが嫌なやつとかいるじゃん？」
「普通にそう言えばいいだろ」
「まあ、そうなんだけどな」
ルカは「あはは〜」と笑いながら誤魔化した
とにかく、ストーカーのことも、視線のことも、アッシュには内緒だ
「で、どうするんだ？寝泊まりは」
「そこなんだよな〜。お前、大学で女友達いるのか？」
『残念ながら、友人はいるけど家にはいけないかな…』
「ホテル…は無理だな」
「なんでだ？」
「えっ？あ、あー…」
ホテルだと誰でも出入りできるし、セキュリティも良くないだろう
あのストーカーが来ること自体が大変だ
「兄貴に連絡できねぇの？」
『スペインだってば…』
「あぁ…八方塞がりじゃねぇか…。んーー…俺ん家でもいいけどなぁ…」
ボヤいた途端にアッシュの空気が冷えた
「なんでお前の家なんだよ」
「え？そりゃあ、エスタナの大親友だから」
「お前ん家に置くくらいなら俺のところに置く」
2人「え？」
「ゲストルームだってある。英二だっているし、俺も英二も手を出すことがない」
「いや、そういう問題じゃなくてだな…」
打開案を出してきたアッシュに、ルカがチラチラとこちらを見ながらどう断ろうかしていると、「僕は全然構わないよ？」とアッシュの後ろからひょっこりと姿を現した英二が言った
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月28日 17時
