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「何があっても俺たちはレオンについていく、それはもうあの時から決めてるんだぜ？」
レオンが彼らのボスになったその時から、彼らはこの気高く美しい彼女についていくと決めたのだ
女だから？そんなもの関係ない
気高く、美しく、孤独な彼女は自分たちにとって最高の王だ
『…ありがとう』
レオンは自分についてきてくれる仲間たちに精一杯の感謝を述べた
アッシュside
レオンが死んだ
英二と伊部に聞かされて、早くも3日が経った
シオンは俺を心配しているものの、そばには寄ってこなかった
当たり前だ。自分の姉が死んでしまったのだ
自分だって辛いに決まってる
「アッシュ、大丈夫かい？」
「…あぁ」
「…ねえ、アッシュ」
「？」
「アメリカに戻らないか？」
「！」
「本当にレオンが死んでしまったなんて、僕には思えない…きっと何か裏があるはずなんだ」
「たとえば？」
「たとえば……ゴルツィネの残党、とか」
「……あり得なくもないが、アイツらは全員俺たちが片付けたはずだ」
「そんなのわからないよ。キミたちがいた場所は乱闘騒ぎで大混乱だったんだろう？
1人や2人逃げていてもおかしくないよ」
「………」
英二に言われて俺はそこで考えた
確かにそうだ。あの場から逃げる人間もいただろう
もし取り逃がしていて、ディノに養子として迎えられたレオンを殺すつもりだったら？
あり得なくもない話に俺は頭を必死に働かせた後、「アメリカに戻る」と決断した
「俺は、レオンが本当に死んだのか確かめたい」
「うん、僕もそう思うよ。そうと決まったら、さっそくチケットを買わなくっちゃね！」
下手なウインクをしながら部屋を出ていった英二に、気が抜けた俺はニューヨークとは全然違う素晴らしい景色を見つめる
レオンが死ぬはずがない
あいつはタフだし、きっとどこかで生きてるはずだ
(待ってろ、レオン…必ず見つけ出す)
心の中でそう固く決意し、俺は自分の荷物をカバンの中に詰め込み、いつでも日本を発てるように準備を進めた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月22日 16時
