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「だとしても、なんでアッシュたちに内緒にする必要があるんだ?」
「もしもレオンが生きていると知れ渡れば、彼女の恋人がアッシュだというのは合点がいくだろう?
そして、彼女の身近な人間を調べれば」
「なるほどな…死んだ人間、アッシュ・リンクスが生きているとバレ、ゴルツィネのような悪趣味な奴にまた目をつけられれば…また同じことが繰り返されるってことか」
「そうだ。つまり、この提案はアッシュ・リンクスと奥村英二を守るためのものでもあるのさ…」
『…………』
レオンはしばらく考えるように視線を床に向けた後、たっぷり考え『わかった』と鋭くライトブルーの瞳を光らせた
「なっ…」
「いいのか?」
『アッシュと英二を守るには、それしかない
月龍、私は何をすればいい?』
「それはおいおいと…今日は一旦出ていくとするよ
ここにいたら、キミの仲間に殺されそうだからね」
それだけ言い残した月龍はアジトから足早に出ていき、表に待たせていた車に乗り込み去っていった
レオンは仲間たち集め、月龍から聞いたことを素直にありのままに話し出すと、月龍との確執を知っている仲間たちは眉を寄せた
「なんで月龍と…アッシュたちが大切なら別にアイツと手を組まなければいいじゃないか」
『私が生きていたとしたら、アッシュは私に会いにいく
ニューハンプシャーでアッシュの姿を見られてどこかのバカにバラされでもしたら』
「ディノ・ゴルツィネみたいな変態野郎が現れてアッシュを操り人形にするだろうな…」
「…俺は反対だぜ、レオン
アッシュが大切なら、本当のことを言って戦うべきだ」
『戦いが終わったのに?』
「「!」」
『いいか、お前たち。アッシュは自由を手に入れた
それは何年も追い求めたものだ、それを私たちが勝手に奪っていいものだというのなら、今すぐ私の前から消えろ』
レオン・クラウン
年齢はもう20歳である
20歳でニューハンプシャーのボス
そして、ストリートキッズたちは慕い、尊敬し、忠実を誓っている
誰もが彼女を敬い、ついていこうとする
その彼女が大切に想う相手、アッシュ・リンクスと奥村英二は彼らにとっても大切な友人たちだ
ボスが大切にするものは、自分たちの大切なもの
「ボスはこうと決めたら曲げないからな」
「今更ジタバタしても意味ねぇし」
「マフィアに喧嘩売るよりマシだよな」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年6月22日 16時