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レオンの子供じゃない
「なんでそれをもっと早く言わねえんだよ!!」
「俺だって今思い出したんだよ！」
「どうするんだよ…俺、あいつに二度と俺の前に出るなって」
「最低だね…よく考えもせずに…全く」
肩を落とした英二に対して俺は狼狽えた
7年ぶりに会った最愛の人を傷つけた
「あ"ーーーーーーーー…………………」
「あのアッシュとは思えないな…」
レオンside
仕事を終えてひと段落してワンボックスカーの助手席に座ってタバコを吸った
もくもくと白い煙が車の中に充満していくのに対して、「うわっ、けむて！」とルカが運転席に座った
「窓ぐらい開けろよ…」
『どうだった？』
「あぁ、案の定パニックパニック、アイツら泡食ってたぜ」
『フン…ニューハンプシャーでするからだよ』
「そういや、あのあと英二から連絡がきてさ。今度個展やるって、あ言ったっけ？」
『覚えてない』
「まあいいや。今度、個展開くんだってさ
で、お前にチケット渡してきた」
『は？』
1人分のチケットを手渡してきたルカ
「お前に見てもらいたいものがあるんだとさ」と英二が言ったことを言ってきた
受け取ったチケットの後ろには、「Dia レオン」と綺麗な字で書かれていた手紙があった
やあ、7年ぶりだねレオン
まさかキミが生きていたなんて驚いたよ…
きっと、僕やアッシュには言えない事情があって生きていることを秘密にしていたんだろう？
別にそこを責めてるわけじゃない
ただ生きていてくれてよかった
昼間のアッシュのことはどうか許して欲しい
7年でキミが変わってしまったと思って動揺していたんだ
今度、僕が個展を開くことになったからぜひキミにきて欲しい
キミには絶対に来て欲しいんだ
どうか来てくれることを待っているよ
英二
「で、どうすんだ？いくの？期間限定の奥村英二初個展」
行くか行かないかなんてどうだっていい…
私はスマホを取り出し、差出人不明で英二のメールアドレスにメールを入れた
OK
時間がある時に覗くだけにするよ
もちろん、彼のいない時間帯にお邪魔する
レオン
『ほら、早く帰ろう。ソルティアーノもトウヤを心配してる』
「まさか、ワゴンに乗り込んでるとは思わなかったけどな〜」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月22日 16時
