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49-4 ページ48

『ふざけないで。さっさと放して』

「嫌だって言ってるだろ。もう離さないって今決めたんだ」

『なにそれ、勝手すぎる。いいから放して』

「嫌だ」









逃がさない、もうどこにも行かせない
そう強く心に誓っていると、「母さん!」という声が聞こえてきた









「うげっ…こんな時に……」

「ルカ?」

「馬鹿やろー!! トウヤ、止まれ!!」

「え?」

『ルカ!』

「!」

「あーーもーー!トウヤ、ホテルに戻れ!」









レオンのことを「母さん」と呼んだ
つまり、レオンの子供ってことか?









「おい、なんだよあれ…誰との子どもだよ」

『誰だっていいでしょ…7年経ってるんだから、誰との子どもだろうと』

「本気で言ってんの?お前の子どもなのかよ」

『そうだって言ったら、どうするのよ』









パンッ









「アッシュ!」

「レオン!」









気づいたら殴ってた
レオンの頬を、思い切り









「…そうかよ、7年想ってたのは俺だけかよ…
なら二度と俺の前に出てくるな…ッ!消えろよ!!!」

「アッシュ!」









レオンから放れて怒鳴りつければレオンは、無言で背を向けて歩いていく









「あ、おい!待てってレオン!
だーくそっ………なんだってこんなときにトウヤの奴………!悪いな、お前ら今回のことは忘れてくれ!
俺たちのことも忘れてくれると助かる!じゃあ、また…って言うのもおかしいか二度と会わねぇだろうし…とにかく、元気でな!」

「ルカ!待って!」









歩いていくレオンを追いかけるルカたちは、少しすれば人混みに紛れて消えてしまった









「アッシュ!なんであんなこと言ったんだ!
思ってもないことを言って彼女を傷つけてどうするんだ!」

「アイツは俺のことを忘れてガキを作ったんだぞ!」

「彼女の子供って誰が言ったのさ!
身寄りがない子の母親になったかもしれないじゃないか!」

「…トウヤ、どっかで聞いたな」

「シン、知ってるの?」

「うーーーん…………。あ、そうだよ、ソルティアーノのガキだ」

「「は?」」









俺と英二の言い合いにも耳を貸さずに1人で解決させたシンに俺と英二は声を合わせた









「…どういうことだよ」

「ソルティアーノが4年前に結婚したんだけど、母親が病死しちまったんだって…
そんで、クラウンの奴らが面倒見てるって…」

「じゃあ、アイツは…」

「レオンの子じゃない」

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年6月22日 16時

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