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でもそのあと、2ヶ月ほど経ったあと奥村さんは傷も良くなってないのにアッシュとおじさんとまたニューヨークへ行ってしまって、帰ってきたのはおじさん1人だった
「あいつは…それからすっかり変わっちまった
性格も生き方も…レオンの死は、俺たちの人生そのものを変えちまった…
俺は、レオンと一緒にいたかった…結婚なんてものじゃなくていい、ただそばにいて欲しかった」
アッシュは本当に辛そうで、壁に背を預けて立っていた
儚くて、今にも消えてしまいそうなほど
「アーちゃん」
「！」
「英二…」
「3人が出ていくのが見えてね」
奥村さんは先に帰っててと言ってきた
私は素直に頷いて家に向かった
アッシュside
「ご飯作って待ってるからね…か
伊部の姪にしちゃ出来が良すぎるぜ」
「僕たちはそんなに変わったかい
シン、僕たちは別に無理をしてるわけじゃないよ」
「そんなこと言ってるんじゃない!!
レオンは死んだ！わからないのか、アイツは死んだんだ!! なぜだ!! ちくしょーっ!!
…なんで、忘れないんだ…あんたらには幸せになってもらいたいんだ…！」
俺よりもチビだったこいつは、俺よりもデカくなった
そして誰よりも俺たちの幸せを願うようになった
「シン、僕は明日からワシントンへ行こうと思うんだ
写真を撮りに、一緒に行かないか？バディと…暁も連れていくんだ」
レオンside
『はっくし！』
「お前ホント風邪なんじゃねぇの？」
私は9年ぶりに自分の故郷に戻ってきた
といっても、たった1日の滞在だ。理由はない、強いて言うなら死んだと言う親父を一目見るためだ
ケイトやユーリーアスたちは喜んで歓迎してくれたものの、サーベル自身は「また帰ってきた」と肩を落としていた
「で、今回はどんな御用で戻ってきたんだよ」
『ただの人殺しさ。お前たちには迷惑かけない』
「……アッシュたちは？」
『ニューヨークにいるよ。会ってないけどね』
ケイトたちに用意してもらったマシンガンを手にして店を出る
ユーリーアスは、「後悔してるか？」と聞いてきて私は首を横に振った
「それならいい。けど…少しでも後悔しているなら」
『…してないよ。またな』
「ここが、ワシントン？」
「そう、彼女の故郷さ」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月22日 16時
