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「わっ！」
『っと…』
よろけたところを支えてもらった
見上げてみれば、アッシュと同じ綺麗な金髪を一つにまとめて帽子に押し込み、サングラスをかけた綺麗な女の人がいた
「暁!?」
「ご、ごめんなさい…」
『いいや、こっちこそ。スマホを見てたからごめんね。怪我は？』
「大丈夫！です！」
『そう、ならよかった』
「すまない、暁が」
『………気にすることないよ。お互い様だよ』
「…わあ、お姉さんの瞳空色だ!!」
「えっ」
『！』
サングラスの奥から見えた空色を写したような綺麗な瞳
思わず日本語で言っちゃったもんだから、アッシュは驚き、お姉さんも驚いた
『ははっ、お姉さんか！面白いことを言うね』
「え、お姉さんじゃないの？」
『あなたから見れば、私はおばさんだよ。27』
「27あ!!? お姉さんだよ！というか見えない！」
『ははははっ!! アジアの人間だって実年齢を言われなきゃティーンにしか見えないよ!!』
「えー！」
流暢な日本語で喋られて驚いたのもあるけど、このお姉さんが27歳と言うことにも驚いた
アッシュは終始唖然としていた、「どうかした？」と聞いてみるも目の前のお姉さんに釘付けになっていた
「あんた…まさか」
アッシュが震えた声で言うと、ブーブーとスマホのバイブが聞こえてきた
お姉さん『あぁ、ごめんね…行かなきゃ』とスマホの画面を見て眉を落とす
『じゃあ』
「お姉さん、名前、名前を教えて!!」
『え？』
「私、アキラ！暁って書くの!!」
『暁………』
「…？」
ポツリとつぶやいたお姉さんは、『私はリオーネ、よろしくね』とだけ言い終えて足早にセントラルパークを出て行った
「綺麗な人だったねー」
「………レオン」
「え？」
よく聞き取れなかった言葉に私は聞き返すも、アッシュは聞いていなかった
お姉さんが歩いて行った方向をじっと見つめ、辛そうな顔をしているのになにも言えなかった
「ねえ、奥村さん」
「んー？」
「金髪で空色の瞳をした女の人のこと知ってる？」
「えっ…」
気になっていたことを聞いてみると、奥村さんは大きく目を見開いていた
「どこで、会ったの？その人の名前聞いた？」
「セントラルパークで、リオーネって言ってた…」
「………リオーネ、レオンじゃなかったの？」
「う、うん」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月22日 16時
