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「お前はディッキーを利用したんだな、ヤツにカマをかけてどうする気だった？
フラワーにけしかけふつもりだったのか？」
『悪い？』
「悪いね。お前はあの馬鹿をのぼせさせて、道具にしようとした」
『それがなに？お互い様じゃない
奴らも私を利用して道具にする、私の気持ちなんかお構いなしに
あいつらもみんな同じだ、私に心があるなんて思っちゃいない
アンタになにがわかる！私がどんな思いをしたか…ッ
言い表しようのない孤独に苛まれた…！』
「わかるさ」
『わかるもんか!!』
「わかってる!! でもそれでも言うぞ!!
人の気持ちをもてあそぶな!! 人の心を操ろうとするな！
そんなことをすれば、お前は本当の悪魔になってしまう!!
そんなヤツにコイツを任せてやることなんてできないな!!!」
ショーターがアッシュを指差して言う
だったら離れればいい、私に愛する人なんて必要ない
“レオン…お前は頭がいいからすっげェいいやつと一緒になるんだろうな”
“なにそれ、バカみたいじゃん
この街から出られないのに、いい人なんかいるわけない、クソみたいな街で一生を過ごすんだよ”
“そりゃ違うな。それはお前がやろうとしないから言えるんだぜ”
“どういう意味？”
“なんだってできるってことさ
お前はなんだってできる！自由になれる！強くなれる!! 強くなれ、レオン！何者にも負けることのない強いヤツにな！”
“意味がわかんない。っていうかなんでいい人が必要なの？
強くなるなら1人で十分じゃん”
“わかってねぇな、バカタレアホタレ
強くなるっていうのは、誰かのためってことだぜ？
誰かのために強くなりたい、守りたい、そう思える時がくる
そん時に強くなきゃなにも守れねぇぜ？”
“ユージンに、そんな人いるの？”
“そりゃお前ら全員だぜ！だから俺は強くなりたいんだよ！”
“意味わかんなーーい!!!”
“わかんなくていい、だけどこれだけ覚えとけ
人の気持ちを弄ばないこと、人の心を操らないこと、お前は飛び抜けて綺麗だからな、絶対するな
俺との約束だ”
“…わかった、約束する”
ショーターの言葉で、今まで忘れていたことが蘇った
ユージンが死ぬ前に、私と約束したことを思い出した
『………………』
「レオン…」
ショーターに言われて泣いてるんじゃない、ユージンとの約束を破ってしかも忘れていた自分に怒りが込み上がった
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月22日 16時
