ヤマネコの相棒はライオン8 (ページ32)

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ナイフを受け取り、ナイフを投げてきたであろう男を冷たく見つめる

『さっきの質問に答えろ、フラワー
私とアッシュを殺すようお前に命令したのはオーサーだな？』

「(ﾋｭｰｯ!!
やーっぱ、あの野郎が絡んでたのか」

「な、なんのことかわからねぇな」

『お前は最初から私を見てたね
だけどお前の視線にはこれっぽっちもセイ的なものがなかった
アッシュなんて、いつ襲ってやろうかなんて考えながら見てくるにもかかわらず』

「うげっ…バレてら」

「なんつーこと考えてんだお前」

鼻で笑いながらフラワーを見下す

『あるのは殺意だけだ
この手のことは慣れてるんでね、わかるんだよ』

「……ま、ゴロツキにゃわかるようなもんだろ」

鋭く尖ったナイフの先をフラワーの鼻先に向け、『目、鼻、耳、選べ』と言うと、怯えたように震えている

「わあっ、やめてくれっ
そ、その通りだオーサーに頼まれたんだ!!
シャバに出たらシマひとつもらうって話で……かんべんしてくれェ!!」

『…………勘弁してくれ、か…』

ナイフをくるくると手の中で回しながら、フラワーにしか聞こえない声で言ってやる

『お前は私の仲間を殺したな？』

「っ！」

『そして、まだなにもわからない小さな子どもを痛めつけて殺した…
覚えておけ…外に出たら真っ先にお前を殺しに行くことを……生やさしい死なんかじゃない…苦しみ、なかなか死ねない地獄を見せてやるよ…』

「ひっ」

『わかったら、失せろ』

バタバタと逃げて行くフラワーたちを見ていると、「誰にさせる」とルカが耳打ちをしてくる

『シェリルとユーリに頼め。拷問室で拷問してなぶり殺す』

「OK」

小さな声でアッシュたちには聞こえないように指示を出すと、「いつからフラワーを疑ってたんだ」とショーターが聞いてきた

『最初にエサ場で会った時からね
いきなり、“俺の女にする”なんて不自然すぎる
私に“ヒモ”がついたら仕事がやりにくくなると思ったんだろうね…』

「それでディッキーにちょっかいを出してフラワーの反応を見たわけか」

『ショーターも有力候補だったんだよ
親切ごかし近づいてくるやつに、ろくなやつはいないからね
アッシュに近づいて私にもって魂胆かと思ってね』

「気に入らねぇな」