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「綺麗だ…」
キラキラと輝く髪の毛、空色をした瞳、薄く弧を描く唇、ほんのり染まった頬、全てが美しく綺麗に見えた
「あ！」
「(ﾋﾞｸｯ」
『！』
「思い出したっ!!」
「は、なにが…」
「ほら、前会ったことなかったかっつったろ!? 俺が持ってるやつだ、ほら！アレだよあれッ！」
「…脳みそ大丈夫か？」
「ちょっと待ってろっっ！」
「あ、おい！」
『…………？』
図書室を出て行くショーターを追いかけると、房に戻って荷物を漁り始め、「あった！」と一つの何かを取り出した
天使？
「レオンが天使？」
「そうそう！よりによって天使様とはねぇ」
天使か…まあ、あながち間違いではない気がする
俺にとっての光だし
天使のカードを持って図書室に戻ると、目の前に男たちが立っていた
「なんだニコ、どうしたんだよ」
「ここから先は遠慮してくれ、ウォン
あんたはもうこれ以上、あいつに関わっちゃいけねぇ」
「…！」
レオン！
レオンside
あの2人が出て行ったのと入れ違いに男たち数人が入ってきた
ナイフや棒を持って私を取り囲んでくる
「…この間の続きをやろうぜ」
『誰に頼まれた？』
「なに」
『オーサーか？』
冷えた瞳で男を見れば、「死ねぇ!!」と叫んでから男たちに、「そうは問屋が下さねえぜ、バァカ」と本棚の上から飛び降りてきたルカが、カカト落としで男の脳天を踏みつけた
「いいな、ボス、俺も混ぜろよ」
『半分任せる』
「当たり前だぜ、レオン」
お互いに背中を預け、目の前にいる男たちを屈服させて行く
「レオン!!」
図書室に入ってきたアッシュが叫ぶのにもお構いなく、そのまま男たちを潰して行く
「お前、虎狼拳なんてどこで…」
『昔に、ねっ！』
「末恐ろしいぜ、レオン」
さて、もうあらかた片付いたな…
最後の男をのしたあと、「レオン、後ろ!!」とアッシュの声が響いた
ｻﾞｸｯ
「あっぶねぇ…」
『ルカ』
「へへっ、辞書ってすげぇな。重いけど盾にゃ向いてる」
突き刺さったナイフを引き抜いたルカは、私に手渡してきた
「さあどうぞ、我らがボス」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月22日 16時
