ヤマネコの相棒はライオン8 (ページ26)

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「これはね、伸ばしてんの
1セントハゲが３つできてそっちゃったんだけどねー
もうそろそろ伸ばそうかなと思って、昨日から伸ばし始めた」

『………』

話してみる分にはいい奴そうだ
と言っても、本当かどうかはわからないけど…しばらく院内を歩いていると「よっ、ボース」と肩を組んできたのは

『ルカ!?』

「あははは…悪い、俺もあの後捕まっちまったんだよ…」

『…呆れた…なにしてんの』

「俺だって逃げたんだけどよ…マキアラナがほら…ウン」

『はああ…ボスと右腕いなくなってどうすんの』

「安心しろ。ユーリとシェリルがいる」

『アンタよりよっぽど有能だよ』

「なんだとこら」

ショーターの同室はどうやらアッシュらしく、私はルカだった
こんな偶然あるのか？と聞きたいぐらい嬉しいことこの上なかった

「んなことより、腹すかね？俺昨日から何も食ってねえんだよ」

『そんなの私もだよ。昼前か…食堂に行こう』

「おうよ、レオン」

食堂に向かい、ショーターの行っていた時間通りに昼ごはんが出てきた
見た目は美味しそうだと思ったら大間違いだ。こういうところの飯は衛生面も最悪でゲテモノと言ってもおかしくない

「うげっ…人間の食いもんじゃねぇよな」

『罪を犯した人間には、これぐらいでいいだろってことだろ』

「ケッ…ニューハンプシャーでももっとマシなのが出るぜ」

『あぁ…2年前2人で大ポカやって1週間ぐらいぶち込まれたっけ』

「そうそう。あん時の飯の方がマシだったぜ」

『ニューヨークなんてそんなもんさ』

「ちぇっ」

メシをゆっくりと食べていく
ワシントンでもこんなのひどい飯は出なかったぞ…

ー1週間後ー

ぶち込まれてから1週間が経った
何事もなく平穏に過ごしている

シャワールームでもルカが見張っていたり、アッシュが見張っていたり、ショーターが見張っていたりと忙しなく動いてくれているのはありがたかったものの、ヒワイな言葉やからかいに動じずにいることも、もう慣れてしまった

「で？結局レオンは何人殺った？」

『10人』

「うわっ、殺ってんな〜…俺は3人」

『フン…』

食べ終えたところに、「よォ」と後ろからどつかれた

「もう慣れたかここの生活は。え？かわいコちゃん」

(うげっ…ディッキー…)