ヤマネコの相棒はライオン8 (ページ24)

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ブランカに懐くようになったレオンに俺は頬を膨らませていると、ブランカがレオンに耳打ちした
それがまた気に入らなくて見ていると『なっ…!!』と顔を赤らめたレオンは、ブランカを睨みつけていた

当の本人は、ケタケタ笑っているばかりだった

「なんか言われたの？」

『別にっ』

「？」

「アッシュ、彼女キミのこと嫌いじゃないよ」

「えっ」

「むしろ大好きさ」

「！…なんて言ったの？」

「「自分を守ってくれるナイトが現れて嬉しかったかい？」ってね」

「…………」

「そうすれば、案の定真っ赤さ。キミ、彼女に気に入られてるね」

…なんだ、嫌われてなかったんだ
ただそのことが嬉しくてレオンを足早に追いかければ『こないでってば！』と耳まで真っ赤にしたレオンが逃げるから、追いつくまで追いかけた

ーーーーー
ーーー
ー

「…さてと、これが何かわかるかい？」

『“アルジェの戦い”、カスバの攻防のシミュレーション？』

「その通り」

地図を一目見て言ったレオンは、じっとまた地図を見つめた

「ただし、これから先はキミたちと私でオリジナルの戦闘シミュレーションを展開する
私はフランス軍、キミたちはアルジェリア民族解放戦線を率いてカスバ攻略を計る
現地の気象状況、所有する重火器類などの情報は手元のファイルに、これから数日間キミたちは視力を尽くして私と戦うんだ。いいね？」

ブランカの言葉に俺は眉を寄せたものの、レオンは違った
楽しそうに地図を見つめた後、目をコロコロといろんな場所に動かしていた

「では、キックオフだ。キミたちからどうぞ」

俺が動かして、レオンがファイルを手に取って俺に耳打ちをして進めていく
たったこれだけのことでも、俺は嬉しかった

それから、何度も何度も懲りずにレオンに猛アタックして、レオンが『もう、頑固な人』と俺との交際を受け入れてくれたのはまた別の話だったりもする

もちろん、今じゃ俺のアジトにきて泊まってくれる
セックスだってするし、キスだってなんだってする

ただ

『私にもいろいろあるんだから、するのは3日に1回だけ』

なんて約束を取り付けられたものの、レオンは俺に流されてくれるから実質2日に1回か、毎日だった
おかげで、やりすぎだって怒られて1週間口聞いてくれなかったけどね