46-13 ページ23
アッシュside
俺がマービンに手ひどくされて5日ばかりがたった
この5日間、レオンとは会っていなかった
連絡先だって交換すらしていないから大丈夫なのかとか聞くことができず、俺は屋敷に訪れた
ﾊﾟﾝｯ！
「！」
乾いた音が聞こえてきて俺は足早に進んでいくと、綺麗な金髪が揺れていた
「ずいぶんと生意気な口を聞くようになったもんだなあ、え？」
『…何度だって言ってやる…もう絶対私もアッシュも言いなりにはならない！』
「お前、ムッシュウのお手つきになったからって、いい気になってんじゃねーぞ！」
『フン』
「このガキ！」
鼻で笑ったレオンに殴りかかろうとしたマービンを、ブランカが止めた
俺は駆け寄り、マービンからレオンを引き離して自分の後ろに下がらせた
「なぜその子を殴る？」
『ブランカ…アッシュも…』
「大丈夫か？」
『………まぁ』
「なんだてめぇは!?」
「私はムッシュウ・ゴルツィネから彼らの教育を任されている
アンタのこともよく知ってるよ…あんたが彼らに何をしたかも」
マービンは銃を抜き出すも、ブランカがそれよりも早くマービンの手から銃をはたき落としてバキッとマービンの手首を折って、一瞬でマービンの銃を奪い、奴に向けていた
「ムッシュウには内密にしておいてやる
だがこれからこの子達に指一本触れてみろ、腕だけではすまないぞ！」
『…………………………ユージン(ﾎﾞｿｯ』
「え？」
『…なんでもない』
「？」
ボソリと何かを呟いたようで、俺が聞き返すともうなにもなかったかのような態度をとった
なんだよ、5日前まで仲良くしてくれてたのに
「レオン、アッシュ」
2人「！」
「おいで」
ブランカがそう優しく言う
俺とレオンは目を見合わせた後、マービンを置いてブランカを追いかけた
『…ねえ、あれって骨折れちゃったの？』
「まーね。でも小便ぐらいはできるさ
バットみたいにデカくなきゃ」
『大丈夫さ。あいつ、ルカよりもちっさいもん』
「ルカ？」
『ねえ、ブランカ、さっきのどうやってやったの？
私もできるようになる？人間の手の骨って、そんなに簡単に折れちゃうの？』
「力の方向と急所の問題さ」
(なんだよ、つまんね…)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月22日 16時
