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《はああ!? あいつらがニューヨークでお前をひっかけようとしたあ!? 命知らずにもほどがあんだろ、あいつら》

『さっさと取り押さえて殺せ。またニューハンプシャーに出入りしてシノギでもされたら面倒だからな』

《わーってるけどよ、ニューヨークなら別に良くね?
1人殺ったんだろ?》

『フン…馬鹿を1人殺したところで馬鹿はウジのように湧いてくる…殺るなら確実に全てだ』

《へいへい、了解。終わったら連絡するぜ》

『死体はニューヨーク市警にでも放り込んでおけ。嫌味ったらしくしてやればいいだろ』

《ただの殴り込みじゃねぇか!いいな、やろうぜ!》









はははっ!と笑っているルカは、《んじゃ、またな》と電話を切った
スマホを直していると、「誰と電話してたの?」と彼が聞いてきて『アンタには関係ない』とだけ言っておいた









「レオン」

『!』









道路の近く、車から降りたサングラスのブタ男が声をかけてきた
マービンだ…ゾッとするようなその体型に私は固まってしまった









「相手してもらうぜ?いいだろ?お前は足を広げるだけでいいんだからな」









小さな声で彼には聞こえないように言うマービンに、ガタガタと震える
どうやったって今の体じゃ逃げることすらできない、声をあげて助けを求めることだってできない









「コイツとスルぐらいなら、俺連れてけよ」

『!?』

「アッシュ…」

『なん…で』

「カッコつけさせろよ…俺、少しでもお前のこと守りたい」

『………自分を犠牲にすることで相手が嬉しいと思うの?』

「その言葉、そっくりそのまま返す
自分を犠牲にして俺を守ることができても、俺は嬉しくないね」

『!』









彼はそう言い捨てると、マービンの車に乗り込んだ
彼だって怖いはずだ、震えてる、恐怖している




アッシュの態度に嬉しそうにマービンは運転席に周り、そのまま車に乗り込んで走っていく
私はなにもできずただ立ち尽くしていると「レオン」と後ろからブランカが声をかけてきた









「アッシュは」

『連れてかれて…多分、ここから、1時間ぐらい走ったとこの安ホテルだよ…。マービンはいつもそこで……』









ブランカに説明していると、「車を持ってくるから少し待っていてくれるかい?」と聞いてきた
私は静かに頷き、ブランカが来るのをその場で待った

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年6月22日 16時

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