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「レオン！ここはとにかくお前だけでも逃げろ！」
『ショーター!?』
警官がショーターたちを取り押さえようと必死になっている
「レオン、逃げろ！」
「ここはいいから、早く!!」
「レオン！」
ケイン、シン、ショーターが叫び私はグッと拳を握ってそのまま走り抜けていく
警官とギャングたちとの攻防の間をスルスルと抜けていき、ディアナとルカと共にバイクに飛び乗った
「待てー!!」
「ディアナ、ぶっ飛ばせ！」
「わかってる」
銃を撃ってくる警官から逃げるようにバイクを走らせる中、私は振り返った
遠くの方で金色の髪が揺れるのが見えた
『アーーーーーッシュ!!』
どれだけ呼んでも、アッシュは反応しない
喉が潰れるまで叫び続ける中、アッシュは救急車で運ばれていく
『アッシュ…』
お願い、神様…アッシュを連れて行かないで…ッ
ー某アジトー
「ボス！」
「ルカ…アッシュとオーサーは」
「決闘はアッシュが勝ったが…大怪我をして病院に運ばれた」
「そんな…ッ」
「オーサーは」
「死んだよ。当たり前さ、何度も挑んでるし、俺たちの仲間から裏切り者を出した…当然の報いだ」
アジトの中に入り、仲間たちがザワザワとする中『お前たち』と涙を堪えてすぐに指示を出す
『アッシュとオーサーの件は今は考えるな。とにかく今は、ディノにバレないうちにこのアジトを捨てる
必要なモノを持って、今すぐ“モグラの道”へ行け！』
「「Yes ボス！」」
「…レオン」
『………マキアラナ、病院に入れる？』
「え？あ、うん入れるけど…」
『アッシュの容体が分かり次第、連絡してほしいの…』
「…任せてよ、ボス!!」
駆け足で出て行ったマキアラナを見送った後、ほんの少し涙が流れたのを拭い、すぐにモグラの道へ向かった
「うっへぇ…」
「相変わらずくせぇ〜」
「生活汚水とかここに流れるからな」
「絶対落ちたくねぇ…」
「お前ら、食い物だけは食い物だけは落とすなよ」
「わかってるよ」
「どれ犠牲にしても落とすわけにはいかねぇ」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月14日 11時
