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不安が拭い去れないまままた３日ほど日が経つと、寝室で寝ていた時にドライヤーの音が聞こえてきた
朝からなんだとむくりと体を起こすと「起こしちまったか？」と鏡の前に立っているアッシュが鏡越しで聞いてきた
『おかげさまで…。何してるの？』
「ん？15歳に見えるか？」
ドライヤーを切ったアッシュがこちらに歩み寄り、鼻先がくっつくほどに近づいてきた
ふわふわになった髪の毛にそっと触れると『イケメンがさらにイケメンになっちゃった』と言うと、「そりゃよかったよ」と優しい表情で微笑まれた
「ねえこのニュース…って、お邪魔だった？」
『ううん、大丈夫』
「15歳に見えるか？」
いつもと違う幼い雰囲気になっているアッシュに、英二は笑いながら「見える見える」と言う
「どーしたの、子ども料金で博物館にでも入る気？」
「売春」
2人「え？」
アッシュが息をするように言った言葉に、英二と私は笑顔を引きつらせた
売春？え？どういうこと？
「あはははは、そのジョークよくわかんないよ」
「ジョークじゃねぇよ。ニュースがなんだって？」
つまり、誰かと寝るってこと？ふーん？あ、そう、ふぅーーーん？
つまらないので、頬を膨らませて枕を抱き抱えてむーとアッシュと英二を見つめると、英二の手に握られていたスマホには、李家のニュースが載っていた
そういえば、リアラが言ってたな…
李王龍の右腕だった、華龍が次期総裁になっていたことと、その王龍が射殺されたこと…
どう見ても、華龍はバナナフィッシュでやられたんだろう…月龍があのサンプルを持ち出したと言うのは、ディノの屋敷で会ったあの男が言ってたし
「これ、どう思う？」
「どうって？」
「…実は白状しちゃうけど、前に月龍が言ったんだ
「僕はアッシュとレオンの敵に回る」って…」
「……なぜそのことを、今まで黙ってた？」
「それは、そのう…」
『……英二』
口籠もった英二は、俯きながら「わからない」と答えた
「でもあいつはすごく悪意を持ってて、とても危険、嫌な感じがするんだ…」
英二の言ったことに、私は同意見を述べたいと思った
何か嫌なことが起こりそうで、全身が強張っているんだ
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月14日 11時
