ヤマネコの相棒はライオン5 (ページ29)

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22話再会の時間ページ29

「誰から？」

『…アレックス？』

「こんな時間に？」

まだ朝の7時ぐらいだ
この時間ならまだ寝てそうなのにな…何かあったのかとすぐに出て『もしもし』と言うと《レオンか!?》と久しぶりに聞いた声に頬が緩んだ

『レオンだよ』

《よかった…！無事だったのか！》

『お陰様でね。今はクラウンのみんなと隠居生活だよ』

「じじくせえこと言ってんじゃねぇよ」

『それで、どうかしたの？ディノのことならニュースでもう』

《今から、住所送るから来れないか!?》

『え、今から？』

「…？」

アレックスの大きな声がクラウンのみんなに聞こえたらしく、眉を寄せて疑問がっている
私とルカが目を見合わせていると《今から送るからすぐに来いよ！》と一方的に言って電話を切った

「…なんだ？」

『アレックスが今すぐ書いてある住所に来いって…』

「んー？…これ、リンクスのアジトじゃん」

『あんまり使ってない場所だけど、ここに何が…』

「ケンカだったりしてな」

「アレックスに限ってそれはないだろ…」

『…とにかく、行ってみるしかないか…
ソルティアーノ、バイクは？』

「メンテOK！」

シャキーンとでも言いたげなその効果音に『サンキュー』とお礼を言って出入り口のマンホールの蓋を開けて地上に上がる

「臭いついてないよな？」

『鼻がバカになったからわかんない』

「それもそうだな」

マンホールの蓋を閉めた後、バイクを停めてある場所まで歩き、キーを差し込んでヘルメットを被った
警察もディノも私をきっと捜している、顔だけは見られないようにしないと

アレックスからの呼び出しに疑問を浮かべながらそのままバイクのエンジンを蒸して、送られてきた住所へ行くためにバイクを走らせた

10分から15分ほどで着くと、コングとボーンズがお迎えをしてくれた

『コング、ボーンズ』

「レオン！」

「無事だったんだな!!」

『うん』

肩をすくませながら言うと、2人は「こっちだ」とアジトの中に私を連れていく
2人の後を追いかけて部屋の中に入ると「レオン！」とショーターと英二の声が聞こえてきた

『ショーター！英二！』

駆け寄ってきた2人を抱きしめれば、「無事でよかった…！」と心からの言葉が2人の口から漏れていた