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「…キミは、レオンと戦う気なのか？」
「仕方ないだろ。仲間が殺されたんだ、落とし前をつけるのはボスの義務なんだ
ましてショーターはアッシュとレオンの親友だったんだぞ？
親友の仲間を手にかけるなんて…」
「レオンは、好きでそうしたんじゃないと思う…それに、本当に殺したかなんてわからないよ」
「英二…」
「…それに、もし本当にレオンが殺したんなら僕のせいだよ」
「え？」
英二がポタポタと涙を流し始めた
俺はギョッとして「お、い、ちょっ、英二!?」とアワアワとしながらどうすればいいのかわからず、パニックになった
「とりあえず、英二は泣きやめよ」
「う、うんっ」
「…レオンは？」
「あぁ、今はアジト捨てて違う場所にいるよ」
「じゃあ」
「無事」
俺のその一言で、英二はホッとしたように顔を緩ませた
「さて、俺は一旦戻るよ」
「うん」
「シン、英二を頼む。ショーターにも連絡してやってくれよ、きっと心配してるはずだから」
「ねえ、ルカ…レオンは大丈夫？」
「……あぁ。アッシュが死んだなんて信じてないよ」
「…そっか」
「とにかく、俺は戻る。英二、無闇に外出るなよ、あのゴルツィネが帰国してんだ！」
「え、あ、え!?」
「いいか、1人で出歩くな。俺たちと合流してからか、リンクスの奴らに無事なことを連絡してやるからアレックスたちと絶対に行動するかの2択で外に出ろ」
「う、うん」
「シン、頼むぜ」
「あぁ」
俺はモグラの道に入るために急いで路地裏に回り込み、出入り口であるマンホールの中に降り立った
「おーーーい、レオン！」
『！』
「英二、無事だったぜ！」
『！』
「今、シンと行動してる！ショーターにも連絡するよう頼んだからもう安心だよ」
『そっか…よかった』
「…脱出する時に怪我しちゃったみたいだけどな」
助けに行っていればよかったのか、英二をあの時に連れて逃げればよかったのか、どれをとっても後悔が募ることになるだろう
レオンは、目を閉じた後『英二の安全が取れたならいい』といつもの声になった
俺は顔を上げれば、ひどく穏やかな顔をしているレオンに息を呑んだ
『これから、忙しくなるよ』
「……Yes ボス」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月14日 11時
