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レオンside
モグラの道に潜み続けて早3日が経った
自分の銃の手入れをしていると、「レオン!!」とシェリルとユーリがルカと共に駆け込んできた
ビクッと肩を揺らしてシリンダーから手を離しかけたのを慌ててなんとか落とさずすると、『大きな声を出すな、響く』と一喝すると「す、すまん」とルカが謝った
「って、そうじゃねぇよ!! ニュース、ニュース見ろ!!」
急かすように言ってきたルカと、シェリルとユーリが「ボス、早く！」と切羽詰まった顔で言ってくるもんだから、スマホを取り出してニュース項目をタップし、「その動画！」と言われてタップする
《原因を調査中です
対立するストリートギャングのリーダー同士の抗争で逮捕されたアッシュ・リンクス18歳は、重傷を負って市内の病院に収容されていましたが、本日未明、移送先の国立精神衛生センターで死亡しました》
長い長い、それでいて単発的なニュースに私は『は？』と声を失った
手からスマホが滑り落ちそうなのを、何とか震えながらも握り続けた
死亡しました？
死んだってこと？
『そんなわけ…ない…アッシュが、アッシュが死ぬなんて』
絶対に信じない、信じるはずがない
《なお、アッシュ・リンクスの死亡によって、今後新たなギャングの抗争事件が発展する可能性があるとして、警戒を強めるよう市民に呼びかけています》
『…………』
「ボス…」
『…アッシュが死ぬなんてこと、絶対にない…信じない』
そうだよね…アッシュ…！
英二side
アッシュが死んだ
その報道に僕はいても経ってもいられなくなって、部屋の窓ガラスを突き破り、割れたガラス片を手にして人が来るのを待つと部屋に入ってきた月龍の背後に飛びかかり、首筋にガラス片を突き刺した
「動くな!!」
鋭いガラスの破片を直に握る僕の手から血が流れている
だけどそんなの今は構わない
「血が出てるよ。キミに血を流させたなんてアッシュとレオンに知られたら、僕はきっと…」
「黙れ！」
そんなのどうだっていい、とにかく僕は…外に出ないといけないんだ
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年6月14日 11時
